池間島散策

さて、今日は海には入らない日、ということで、チャリで池間島を散策してみましょう。 ニコンF3で撮った銀塩写真も取り混ぜつつ…。フィルムはフジ・プロビア100F。

宿の近所の海岸から、対岸の宮古島・西平安名崎をのぞむ。

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宿の目の前の海。遠くに伊良部島が見えます。

さて、池間島は平坦な島です。集落があるのは島の南側のほんの一部分。 それ以外の部分は、農地が広がり、 またかつて海であった島の中央部は湿原となっており (沖縄県最大の湿原である、池間湿原)、 その周囲には墓地などがあるようです。

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集落の西北側から、そこから北に離れた場所にかけていくつもの井戸(カー)があるようです。 こちらは集落のすぐ北にある、集落に近い場所にある井戸。

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まだ、井戸には水がたまっています。小さなこの島では、かつて水は貴重な資源だったのでしょう。

集落から、西の方の海岸沿いの道を通って北の方角へ。 通常の民家はすぐ無くなり、小さな高級リゾートっぽい宿泊施設があり、 昨日のカルトマリーヌがあり、その先には民家はありません。

所々に、道の脇に獣道のようにこのような通り道っぽいところがある場所があるのですが…。

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少し先に行くだけでこのような美しい海が広がります。

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素晴らしい海の色ですね。

はてさて、池間湿原というのはどのあたりにあるのだろう…。 ということで、適当に道にあたりをつけて、進んでみることにしました。

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オフロード用のチャリじゃないので、微妙に慎重にダートを進みます。

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なんか、結構発見するのは大変だという話も聞いていたのですが、 あっさりと湿原の池を発見。

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宮古島市の車が来ていて、 ボートや筏のようなものを出して、なにやら作業をしていました。 何でしょうね? 最近、この湿原も陸地化が進んでいるという話なので、 その対策か何かでしょうか?

このあたりに、石垣で段差が付いている畑がありました。 昔はどんな場所だったのでしょう?

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さらに北へ行き、池間島の一番北のあたりにやってきました。 結構な日差しです。暑い! 奥の海の向こうに大神島が見えていますね。

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はてさて、この近く、道にこのブロックの段が用意されているこの場所から海側に進むと…。

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フナクス(船越)の海岸があります。

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本当に、目を見張るような美しい場所です。 シュノーケリングの名所として最近は有名だそうですが、 有名になりすぎてサンゴの破壊も目立つそうです。難しいですね。

そしてこのフナクスの場所は島の最北、 死者の魂が北斗の船に乗って天に帰る場所、らしいです。 ここの岬は島のユークイ(旧暦九月に行われる豊穣を祈るシャーマニズムの祭)の祭事での、 重要な拝所の一つらしい。

さて、池間大橋を観光して、今日の散策をしめることに。

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池間島の集落付近をのぞむ。素晴らしい海の色ですね。

西平安名崎。

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大神島、船、池間大橋。

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この橋ができる前の池間島はどんな場所だったのでしょうね…。 便利になった一方で、失われたものも多かったのだろうなぁ、と思います。

ということで、ちんたらちんたら走って、走行距離はわずか11.4kmでした。

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続く。

参考文献
  1. 松井友「沖縄の宇宙像 池間島に日本のコスモロジーの原型を探る」(1999)
  2. 野口武徳「沖縄池間島民俗誌」(1972)