先日、ハリウッドのエジプシャンシアターに行ったときに、 上映作品に『GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊〜』と『マトリックス』が含まれていたという影響もあり、 押井守系の DVD 2 枚を Amazon.co.jp で購入。 てなことで、レビュー風に行ってみましょうか…。
『うる星やつら2 〜ビューティフルドリーマー〜』 (1984 年作品)
シリーズ中最高の傑作であるという評価があるものの、 長らく DVD の欠番が続いていた「2」が、ついに 9 月 21 日に発売になりました。 何で欠番になっていたんだろう…って、 まあ、押井守がこれでシリーズを降板になった、 というあたりと関係しているんだろうけど。 今更そんなことにこだわらなくてもよかろうに…。
ということで、めでたく出ました。 この作品はまさに、今の世界に誇る日本の映像作家の一人といってよいだろう、 押井守が押井守らしさを前面に出してきた最初の作品だと思います。 映像のそこかしこに張り巡らされた伏線と謎、シンボリズム、 重層的な世界構造、映像表現への挑戦、 ラブコメディの世界を使って、とことん思うがままに「遊んで」しまった、 押井守の度胸に拍手。その結果が欠番だったのですが… (^^;。
『GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊〜』 (1995 年作品)
そして押井守はこの後『ルパン三世 Part 3』の降板事件の後、 前衛作『天使のたまご』、 『パトレイバー』などを経て、この作品を作ります。 今回、上の DVD を買ったついでに、 やっぱり欲しくなって買ってしまいましたよ。 スタイリッシュな映像と音楽、 デジタル技術を巧みに取り入れた高度なアニメーション、 そして深いストーリーと、 海外で評価される日本のアニメーションの代表作の一つですよね。
心配なのは、若者にこの作品を見せると、 「『マトリックス』のパクリ?」とか言われてしまいそうなことです (^^;。 違います。この作品が作られたのが 1995 年。 『マトリックス』は 1999 年。 『マトリックス』がこの作品へのオマージュに満ちているだけです。 しかし、日本を代表する映像作品の一つなんだから、 DVDの値段はもう少し安くしてくれ。 9,800 円は高すぎる。
うん、このレイアウトで今後はいくかな…。 …ということで夕食はこの間作ったミートソースをジップロックで解凍。 あと 2 食分ストックあり。