懐かしのカール・セーガン『コスモス』

続けてDVDの話となりますが、ちょっと毛色が変わります。 実は先日、ふと故カール・セーガン先生の『コスモス』がDVD BOXで出ていることを知りました。 しかもAmazonマーケットプレイスで、 海外発送でこのDVD BOX新品が送料込みで約8,000円ほどで買えることが判明したのですよ!

そんなわけでクリックしてしまったDVD BOXが届きました。 Cosmos Collector's Edition、 DVD 7枚組。 リージョンフリーで日本語の字幕もあります。

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で、見始めてみたんだけど、懐かしい! なんか子供の頃の思い出なんだけど、 やっぱり当時これ見て感動したもんなぁ。 あのメインテーマの音楽が流れ始めただけで、グッとくるものがあります。

あと、当時の「冷戦」というものが色濃く雰囲気に反映されているし、 「温室効果」というものが認識されはじめたのも、この番組のあたりからだよね、確か。 番組中ではまだそのような用語が固まっておらず、「金星効果」と呼ばれています。 今見ても、とても興味深いテレビ番組シリーズですね。

そして、単なる天文学だけではなく、 「科学」を多くの人に伝えたいという熱い想いを感じる作品だなぁ、 とあらためて思います。 セーガン先生の一連の著作にも通じるところがありますね。

たしか第3回だったかな、番組の最後のシメのセリフに感動した。 原文のまま引用するよ。

"When Kepler found his long-cherished belief did not agree with the most precise observation, he accepted the uncomfortable fact. He preferred the hard truth to his dearest illusions, that is the heart of science"

Carl Sagan 'Cosmos'

いかん、目頭が熱くなってくるなこれは…。

まさに、「科学番組」とはこうであって欲しいね、と感じました。

一部、宇宙の映像などがハッブルの写真に入れ替えられているところがあるけど、 それは先生がご存命でも多分DVD化するならそうしたと思う。 当時のアナログな特撮は基本的にそのまま使われていますが、 全然安っぽくありません。素晴らしい。

というわけで、当時感動した人にも、 当時生まれておらず未見の方にもぜひ!