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生田緑地の紅葉再び(銀塩赤外・ニコンF3・ハイスピード・インフラレッド)

さて、もう一つ、 白黒赤外フィルムを突っ込んだNikon F3で紅葉の生田緑地を撮ってみました。 白黒なのでもちろん色は出ませんが、不思議な写真が撮れました。

フィルムは期限切れのKodak High-Speed Infrared (HIE)。 フィルタはR64、レンズはAi-Sニッコール35mm/F2.0とAi-Sニッコール50mm/F1.4。 本当はIR84などのフィルタがより赤外効果がよく出るのですが、 そうするとファインダーが全く見えなくなってしまうので…。

この、ハレーション防止層のない独特の味が出るフィルム、 もう生産停止で手に入らないなんて悲しいなぁ。 まあ、今は赤外写真を撮るだけならデジカメで簡単に撮れるから、時代の流れなのかね…。 疑似赤外写真でさえ、動きのないシーンであれば、デジカメと後処理で撮れてしまうしなぁ。

あと、HIEはデジカメの赤外写真に比べると、はるかに赤外線感度が高いんだけどねぇ。 デジカメだとIR84とかは使い物にならないし…。 赤外線は遠くまで届く(夕焼けの原理)で、遠くまで本当にきれいに写ります。

この独特の空気感、いいフィルムなんだけどねぇ…。

本当に面白いフィルムです…。

モミジの赤は近赤外線からつながる赤…。 赤外フィルムの上で鮮やかに輝きます。

本当にきれいです。

不思議な空気感が撮れるフィルムです。 デジカメの発展はいいんだけど、こういう銀塩独特の表現が少しずつなくなっていくのは、 悲しいものです。 ローライの赤外フィルムはまだ残っているんだけど、 HIEに比べるとずっと赤外感度が低いんですよね…。