箱根に紅葉狩り(銀塩・オリンパスSix)

こちらは、箱根美術館で、Olympus Sixで撮影して来た写真です(Nikon F3での写真は前のページにあります)。

このOlympus Sixは昨年うちで発見された50年以上前のカメラで、連れの祖父の愛機であったようです。 レンズはZuiko 7.5cm/2.8のスプリングカメラ(蛇腹)で、6x6と6x4.5での撮影が可能な中判機です。 フィルムは、使用期限が過ぎて余っていたフジのfortia SPを使い切りました。 全部の写真は、こちらにあります。

50年以上前のカメラにも関わらず、独特の柔らかい描写はとても素晴らしい。

距離計もピント確認もできないマニュアルフォーカスに、 露出計もない完全マニュアル露出のカメラで、 曇り空の木陰にISO50のフィルムで撮影するのは少々難儀でしたが、頑張ってみました。

感度が低く暗いためにF3.5やF2.8で撮ったので、焦点深度が浅いのです。 しかも距離がフィート表記…。 さらに低速でのシャッターの調子が悪いため、1/25秒より長くシャッターを設定できないのです。

強羅公園に行った頃にはかなり暗くなってしまい、 さすがにこのカメラとフィルムではちょっと辛い感じ。 でもなんかいい感じの写真だったので一枚。

50年前のカメラがこれだけ使えてくれる一方、 10年前のデジカメは…。 ほとんどデジタルに移行してしまった今の「写真」という文化は、 本当にこれでいいのかね? そんなことを思ってしまいます。