ニコンF3用P型スクリーン
さて、最近非常によく使うようになった私のNikon F3ですが、 実は10年近く前に買った時に付いてきたフォーカシングスクリーンがJ型 (中央マイクロプリズム)だったこともあり、 ちょっとピントが合わせづらくて…と思っていました。 いや、これが合わせやすいんだ、という人もいるのでしょうが、 私にとってはやっぱりスプリットプリズムがピント合わせしやすいと思うのです。
本来、標準のスクリーンはK型(スプリットプリズム+マイクロプリズム)なので、 これを欲しいなぁ、とヤフオクで漁っていたのですが、 なんか今ひとついい感じで落札できず。 そんな時にP型を発見。 こいつは斜めスプリットプリズム+マイクロプリズム+十字線という優れもの。 K型は水平スプリットプリズムなので水平線基本の構図だとピントを合わせづらいんだけど、 これがP型だと斜めになっているので、垂直線や水平線主体の構図でもOK。 しかも構図決めに役に立つ十字線まで入っている。
5,980円という値段が妥当かどうかは分かりませんが、 K型に3,000円以上も払うなら倍出してこっちを買うよ。 ということで、めでたく落札。 思ったよりもはるかにきれいな状態のやつが届きました。
ほぼ新品同様かね。これ。
ペンタプリズム部分を外して、フォーカシングスクリーンを露出させます。 これが元々入っていたJ型。 このスクリーンも簡単に外せます。
フォーカシングスクリーンが外れた状態。 こういう設計のおかげでF3のファインダーには埃が入りやすいんだけど、 交換ができた方が嬉しいよね。
ということで、P型スクリーンを突っ込んでみましたよ。カッコいいね。
ファインダーをデジカメで撮ってみましたが…ちょっと分かりにくいね。 スプリットプリズムはやっぱりピント合わせしやすい。 しかも斜めなのはいいね。
ちなみに、F3は裏蓋を外すと、 その蝶番の部分に製造年月などを示すスタンプがあるということなので、 見てみました。「79VM」ですかね? 最初の数字が製造月(10月=O、11月=N、12月=D)、 2番目の数字が製造年の下一桁だそうです。
年が1桁って…いや、 普通一つのモデルのカメラが20年以上も製造し続けられるなんて普通思いませんよね。 Nikon F3は1980年から2000年まで製造されていました。 シリアル番号と製造年のおよその対応表があったりするので、 これから180万番台の私のF3はおよそ88年から90年あたりの製造と推定されます。
以上から推定すると、私のF3の誕生月は1989年の7月、ですか。 ということは来年の7月で二十歳ですね! 一つの道具を大切に使い続けるという、 何とも言えない楽しみがデジカメに感じられないのが、 最近銀塩に戻ってきている一つの理由かもね。