(CD, 2005-03-10)
おもちゃの楽器を使う沖縄バンド、ピッピ隊。 現在残念ながら活動休止中ですが、隊長がソロ活動中。 ぜひライブで聴いてほしい。 「シール」→「地球の平和」→「宝クジ」の「おじさん三部作」も収録。 なんといっても「宇宙」! これは本気で名曲。
(CD, 2003-11-05)
ピッピ隊音楽部のファーストアルバム。 何とも言えない独特の雰囲気を持ったグループです。 「私の彼氏」「スゴイ!君」などが私の特にお気に入り。
さて、本日行ってきたライブはカーリー・ガーリー&ピッピ隊長@新宿 Naked Loft。お目当てはなんといっても先日の矢野絢子@沖縄の対バン(5月7日の某所でのシークレットライブ、5月8日の北谷モッズでのライブ)で感激したピッピ隊長! カーリー・ガーリーが札幌のバンドなので、日本の北と南から新宿に集結、のライブです。
なんか、偶然入ってきたらしい普通の酔っ払いおじさんが周囲のお客さんに絡み酒していたので、大丈夫かと思ったのですが、一応演奏している間は静かにしていたのでちょっと安心でした(MCの時は結構余計な茶々を入れていたけど)。まあ、追い出されない程度のギリギリの線をキープしていた感じ。
初めて見るカーリー・ガーリー、ウクレレ+ボーカル、ベース+コーラス、ミニドラム+コーラスの3人組女の子の可愛らしいバンド。ほわーんとのんびり聴けました。
で、ピッピ隊長ですよ。この人は、矢野絢子以上に「自分であまり有名になりたくない」路線の人なので、誉めてしまうのも躊躇してしまうのですが、やっぱりこの人は凄い!
アコーディオン一本で力強い弾き語りをするその姿は、先日の対バン相手の矢野絢子とある意味タメを張れる存在だと思います。系統的には、長野のタテタカコ、高知の矢野絢子に沖縄のピッピ隊長でトライアングルにしてよい逸材ではないかと…(でもまだタテタカコのライブを聴いたことがない…)。
で、一曲一曲が短いからたった 1 時間半のライブで 24 曲ですよ。一曲わからなかった。
ただいま活動休止中のピッピ隊音楽部の1stアルバム「ニュース」(これで私はピッピ隊を知った)からも数曲あり、2ndアルバム「キコエナイ唄」からもあり、製作中のソロアルバムに準備中の曲もあり、さまざまなジャンルからのカバー曲もありで、よりどりみどりのライブでした。
このあいだはメインが矢野絢子のライブだったので、思う存分聴きまくれたわけではないのですが、今回はもう主役ですからね!
最初のタテタカコのカバー「心細い時にうたう歌」から、ガッツリと聴衆を圧倒します。「自分のために歌います」とMCがありましたが、「心細」さとは裏腹に素晴らしいボーカル。
一見コミカルな歌詞の中にも何か人を惹きつけるものがある。この人もやはり、「技術より魂」のミュージシャンだ。例の酔っ払いのおじさんも、どうも聴き入ってしまった感じ (笑)。
「スゴイ!君」…いいねぇ。「シール」→「地球の平和」→「宝クジ」の「おじさん三部作」もなんとも歌詞が良い。「悪口」、この間の沖縄でのライブでも聴いたけれども素敵。
「宇宙」は本当に涙腺が緩くなった。いい音楽だ…。アコーディオンと声だけで本当にここまで聴かせる迫力がすごい。
ラストはカバーを連続でどんどん聴かせてくれて、シメはやはり「黒猫のタンゴ」。
この人もやはり、「CDもいいんだけれども、やっぱり本物のライブを聴かないとその真価がわからない人」だと思います。っていうか、正直なところ、CDを聴いただけの時は、小学校の楽器を使うなんか面白いバンドがあるぞ。おお、面白そう、という程度の印象だったから…。
現在北海道→仙台→新宿→高円寺→名古屋→京都とツアー中らしいので、今後の公演を聴ける人、矢野絢子やタテタカコが好きな人には、かなーりお薦めしておきますぞ。