2004 年 10 月 17 日 (日) 新宿

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矢野絢子『ナイルの一滴』

(CD, 2004-10-13)

地方で活発に活動していた天才ミュージシャンが、 多くの持ち歌から考え抜いて選曲して、 捨て曲ゼロの密度がみっしりと濃いファーストアルバムを作ったように見える、 という点では、 全然ジャンルは違うけれども椎名林檎の『無罪モラトリアム』の衝撃を思い出します。
力強いボーカルに、 華麗なピアノとヴァイオリンが奏でる傑作アルバム。 2004 年の「私の偏見で選ぶ CD」ベスト 1 に文句なしに決定。


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矢野絢子『ライヴ「ナイルの一滴」 [DVD]』

(DVD, 2004-12-08)

2004年10月14日、キリスト品川教会グローリア・チャペルにおける、矢野絢子ライブ『ナイルの一滴』を収録したライブ DVD。素晴らしいライブでした。


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矢野絢子『夕闇(初回)(DVD付)』

(CD, 2004-09-08)


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矢野絢子『てろてろ』

(CD, 2004-05-26)


今日はとても夕方の月がきれい…。 お、この空の色、横に出ている『ナイルの一滴』のジャケット写真の空の色に似ている…。 ということで新宿に出かけます。

実は、 木曜日に品川教会グローリア・チャペルでの矢野絢子のライブに行って衝撃をうけた後、 早速帰って Web を調べると、 なんと日曜に早速アルバム発売イベントのインストアライブが新宿の TOWER RECORDS であるじゃないですか。 これはとりあえず、行くしかないでしょう…。

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ということで、新宿の TOWER RECORDS 7 階についたのは、 開始予定時刻 19:00 のほぼ 45 分ほど前。 やはりインストアライブは開始約 1 時間前に行くのは鉄則ですね。 案の定、丁度リハが始まったところらしく、既に人がかなり集まっている様子。 早速仲間入りして聴くことにしました。 いや〜、やはりこの人凄いわ。

木曜日は静粛なチャペルでのライブで、 しかもステージには立派なグランドピアノがありましたが、 やはりちょっとステージからは遠かった。 今日はメチャクチャ近いけれどもインストアライブの宿命で、 周囲が騒がしく、ピアノも電子ピアノです。

でもこれだけ近いと、 木曜日には全然はっきり見えなかった華麗なピアノさばきが目の前で見えます。 そして目の前であの声を出されると、これはまた物凄い迫力なのです。 あらためて間近に見ると、 この華奢な体のどこに、ピアノで暴れながらあの声を出す力が潜んでいるのか、 と不思議になるくらいです。

リハーサルではいろんな曲の断片を 30 秒くらいずついろいろやっていました。 アルバムに入っていない曲も 2 曲くらいあったように思います。 結構お得だったかも。 リハが終わったのは本番 30 分前。 客は全く動く気配なし。仕方ない、ではこのままあと 30 分待ちますか…。

30 分ほどたって、時間キッカリにスタッフの方のアナウンスがあり、 早速始まりました。 一応、本日のセットリストは以下の通りでした。

  1. てろてろ
  2. 夕闇
  3. ゼンマイ仕掛け
  4. ニーナ

軽く挨拶と今回のインストアライブの主旨である「アルバム発売イベントですよろしく、 このアルバムから 4 曲やります」、なコメントがあった後、早速『てろてろ』がスタート。 木曜日のアンコールのラストの曲をいきなり 1 曲目にもってきましたか。 『てろてろ』って、よく聴くとなんかなんかありそうな歌詞なんだよな…。

で、2 曲目は『夕闇』。 いきなりファーストシングルとセカンドシングルのタイトル曲を 1 曲目と 2 曲目に持ってくるのか…、 とアルバムを聴いても思ったんだけど、今回の選曲もそうですね。 この人の声の表現力ってのはとにかく凄い。

3 曲目は『ゼンマイ仕掛け』。すなわちアルバム 3 曲目。 こいつ、わざとやってるな (笑)。 CD や先日の品川ライブではヴァイオリンが非常に重要なパートとなった曲ですが、 今回は当然ながら完全にピアノのみのアレンジです。 やっぱりこのような激しい曲の方が私としては好みです。

ここで MC。 先日の品川ライブの DVD が出るよという告知 (やはり品川ライブの DVD だったのか…) と、 12 月から全国ツアー 5 ヶ所やるよという告知がありました。 東京では 12 月 12 日に表参道 FAB でやるそうな。初のスタンディング形式らしい。 お〜そうか、最近私がしょっちゅう行ってる FAB か。 確かにいい箱だが、狭いぞ〜 (笑)。

矢野絢子 @ 表参道 FAB ライブレポを追加しました。(2004/12/20 追記)

先日の品川ライブでは、 感想に「カメラ撮っている人が邪魔」とけちょんけちょんに書かれて、 「えーせっかくあの黒装束デザインして面白いと思ったのに〜」だそうです。 私は真ん中辺りの席だったのもあってか、 あのカメラ男たちはそんなに邪魔でもなかったけどな…。 面白かったし (『下克上エクスタシー』の医者&看護婦カメラマンを思い出したのは秘密だ)。 あと、「今回のライブで『ニーナ』をやらなかったら、 それもいろいろ書かれて…」だそうなので…。

…ということで、4 曲目は、そのご要望にお応えして『ニーナ』。 これはアルバム 6 曲目。 品川の時に『ニーナ』を生で聴けるまでは売れてほしくない、 なんてここに書いたんだけど、もう売れてもいいや (笑)。 『ニーナ』は言ってみれば、 物凄く長い (12 分) の『大きな古時計』…ならぬ『素敵な古椅子』なんだけど、 本当に光景が目に浮かぶような歌詞がいいんだよね〜。

初めてライブで聴いた『ニーナ』はやっぱり素敵でした。 特に、曲の終盤で時代を遡るところは本当に感涙ものです。 あのしばしの沈黙からピアニッシモに移る部分では特に、 「ああ、これがピアノの音楽なんだよな〜」と思いました。

てなことで、12 月 12 日の FAB、チケット取れるかな〜。楽しみです。

久々に新宿のつばめグリルで食事。 最近、夕食を外食する頻度が減っていたから、 こういう外食をするとちょっとわくわく感があっていいね。

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てなことで、生ビール。 久しぶりにこういう味の濃いビールを飲んだなぁ。うまい。

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つばめ風ハンブルグステーキ。 このビーフシチュー入りのアルミホイルを破るのが気持ちいいです。 うん、美味しい。 ふう。いいライブを聴いたあと、こうやってのんびりと飯を食うのもいいなぁ…。

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さて、家に帰りましょう。


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