こちらの続き。
てなわけで、Libretto SS1000 で使うため、この HDD に FreeBSD 4.10-RELEASE をインストールしましょう。 ただし先述の通り、本体に繋がる FDD はすでになく、 CD-ROM ブートの機能も持っていません。 では、常用の FreeBSD 4.10 マシンにこの HDD を PC カード経由で接続し、 直接 FreeBSD システムをインストールしましょう。
2.5 インチ HDD 用 PC カードアダプタに、 今回の 1.8 インチディスクを入れます。ピン互換って素敵。
バスパワーの PC カード ATA に接続し、 普段使っている ThinkPad に挿します。見事に認識。
ad8 として認識されたので、MAKEDEV しましょう。
# cd /dev/ # sh MAKEDEV ad8s1a
で、sysinstall(8) を使って FDISK + disklabel しましょう。 bootblock は standard にします。 ここでは a8s1a (/), ad8s1b (swap), ad8s1d (/tmp), ad8s1e (/var), ad8s1d (/usr) を作りましたので、これらを newfs(8) します。 ルートパーティション以外は softupdates を設定しましょう (-U)。
# newfs /dev/ad8s1a # newfs -U /dev/ad8s1d # newfs -U /dev/ad8s1e # newfs -U /dev/ad8s1f
で、こいつらを /mnt にマウントします。
# mount /dev/ad8s1a /mnt # mkdir /mnt/tmp # chmod 1777 /mnt/tmp # mkdir /mnt/usr # mkdir /mnt/var # mount /dev/ad8s1d /mnt/tmp # mount /dev/ad8s1e /mnt/var # mount /dev/ad8s1f /mnt/usr
で、ThinkPad から直接ここに installworld + installkernel してしまいましょう。
# cd /usr/src # make buildworld # make buildkernel # make installkernel DESTDIR=/mnt # make installworld DESTDIR=/mnt # cd etc # make distribution DESTDIR=/mnt # mkdir /mnt/usr/src # cd /mnt/usr/src # (cd /usr/src ; tar cf - .) | tar xvfp - # mkdir /mnt/usr/ports # cd /mnt/usr/ports # (cd /usr/ports ; tar cf - .) | tar xvfp - # cd /mnt/dev # sh MAKEDEV all # sh MAKEDEV ad0s1a
で、/mnt/etc/fstab や /mnt/etc/rc.conf などを適切に設定します。
で、このディスクを umount します。
# cd # umount /mnt/tmp # umount /mnt/var # umount /mnt/usr # umount /mnt
で、PC カードを抜き、ディスクを取り出しましょう。
Libretto SS1000 にディスクを取りつけます。 大きさの違いはテープで張り付けて固定することで何とかしましょう。
埋め戻します。
HDD をネジで固定できなくなったので、この HDD 固定用ネジが 2 本余ります。
このキーボード用コネクタを再度止めるのがちょっとだけ面倒。
埋め戻し完了。
電源を入れると、安直に FreeBSD 4.10 が起動しました。素晴らしい。
tzsetup などを忘れていたので、落ち穂拾い。
/stand もコピーし忘れたので、make しましょう。……分かっちゃいるけど、遅い!
# cd /usr/src # make obj # cd release # make obj # make sysinstall # make obj # make all install clean
ふう、sysinstall が利用可能になりました。
さすがに MMX Pentium 166MHz と 32MB メモリーでは、 X.org のコンパイルはあまりに遅くてあきらめました。 おそらく、インストールしても重くて使えないでしょう。 とりあえず、ports から japanese/kon2 と japanese/less を入れて、 今日はおしまい! まあ、一応これで目標仕様には達したのでよしとしましょう。