(おもちゃ&ホビー, 2004-04-17)
学研から1972年発売の動物ロボットを組み立てていくおもちゃ「メカモ」。 待望の復刻シリーズの第一段は「カニ」です。 その優雅なフォルムに、 当時欲しくてたまらなかった少年時代を思い出す人も多いでしょう。 学研さんに感謝!
「メカモ」復刻版シリーズ第二段は「ムカデ」! 流れるように足を波立たせて動く姿は、 「メカモ」中での萌え度ナンバーワン! まさか 21 世紀にこの姿に再会できるとは、感涙です。
現在、30代で電機業界やコンピュータ業界で活躍する人の何割かは、 この電子ブロックの洗礼を受けたのではと勝手に思ってしまうほどの思い出深い品です。 ファミコン登場以来、こういうDIY的な科学おもちゃが出てこなくなってきていますが、 今後の日本の技術立国のためにも、またこういうのが子供たちに流行って欲しいな…。
若い人は知らないと思いますが、 昔「メカモ」という動物型ロボットのおもちゃが学研から発売されていました。 私は子供の頃、欲しくて欲しくてたまらなかったのですが、 ついに手にいれることは叶いませんでした (というか、電子ブロックよりも対象年齢が高かった気がする)。
最近、学研さんは電子ブロック復刻版の好調な売れ行きに気をよくしたのか、 ついにこの「メカモ」の復刻版まで発売されることになりました。 電子ブロックやメカモを子供の頃にいじって、 あるいはそれに憧れて理系に進んだ理科少年たちも多かったはずです。 理系離れ対策として、 是非今の少年たちにも遊んで欲しいな、と思います。 (あと個人的には、三菱鉛筆かバンダイに「カプセラ」の復活を希望したいところ…)
メカモの復刻版は 3 種類準備されているようで、 その第一弾がこの「メカモ・クラブ」。カニです。 この後予定されているのがムカデとシャクトリムシ。 うーん。最もメカモの中で特徴的に萌える 2 種類を最初に持ってきましたね。 シャクトリムシも動きが面白いし方向転換もできたりしてよかったんだけど、 何と言っても当時の萌え度が最も高かったのが、 このカニとムカデですよ。
ということで、第一段のカニを Amazon に注文していました (学研直販の場合の運送業者の某社は、 頼んでも夜に配送してくれないんで大変なんですよ) が、 これがしばらく前に届いていました。 さて、せっかくの GW、こういうお遊びもよいかと…。
さて、開封しましょう〜。 説明書と部品、工具が入っています。 部品は組み立てフェーズ毎に別パッケージになっていて、 わかりやすい構成になっています。 旧版では有線だったリモコンは、復刻版では赤外線リモコンになっており、 そこだけテクノロジーの進化を感じさせます (笑)。
さて、早速組み立て開始。 約 2 時間かかりますとあるのですが、どんなものでしょう?
ちなみに説明書には注意書きとして、 「メカモが動いているときには絶対にさわらないでください。 たいへん危険です。特に、小さいお子さんには、 絶対にさわらせないようにしてください」と書いてあります。 そうかー、今のご時世だと子供向けのおもちゃとしては販売できないのかも知れませんね。 世知辛い…。
モーターとギアを本体に取りつけ、 「甲羅」の部分を組み立てます。
電池ボックスに金具を木ネジで止め、 それを甲羅に取りつけます。
次は足の下部と駆動部分。
っていうか、これ、本当に子供向けのおもちゃとして販売されていたものなの? 大人にもかなり難儀なんですけど…。
うーむ。よし、取り付け完了。
次は足の上部を取りつけましょう。
えっこらせ…。
よし、取りつけたぞ…。かなり凄いな…。
先ほど付けた駆動部分に足の要所を繋ぎます。
取りつけました。 手で動かすと、それなりの動きをするようになりました。
さらに何カ所か駆動のためのネジ止めを行います。
………(絶句)………この段階になって、 最初の甲羅のパーツを一枚表裏逆に止めていたことに気が付いた〜〜っ!! 駆動部分を甲羅に固定しようと思ったら、固定する場所が裏についている……(号泣)。 もう複雑に組み合った部品たち、この一枚だけを外して裏返すのは不可能です。
ということで、再度手順を逆回しにして分解。 1 時間 15 分を経過して無念の敗退となりました。 あーもう一度組み立てを楽しめるなんて、よかった! と、ポリアンナのようによかった探しをしてみるテスト。 しかし、72 年の発売当時、 これをちゃんと一発で組み上げることができた子供は、どのくらいいたのだろう…?