2004 年 3 月 3 日 (水) 自宅

注意:
メーカー製 PC の改造は、メーカー保証が効かなくなる行為です。 改造した結果として PC が壊れたとしても、 あくまで自己責任でお願いします。 以下の内容を参考に PC を分解し、 その結果として PC が壊れることがあったとしても、 筆者は何ら責任を取りません。 内容の正誤についても責任は取りません。 特に今回紹介するマシンは非常に分解の難易度が高いため、 この種の作業を経験したことのない方にはあまりお勧めできません。 また、非常に細かい作業が必要なので、 適切な工具を用意した上で作業をするようにしてください。

このページの続きです。

さて、帰宅したので続きの作業をしましょう。 工具の準備もバッチリ。 既に裏面のキーボードを固定していると思しきネジは全て外されています。

[image] [image]

このキーボード、まずは本体と端の方で噛んでいる部分があるので、 精密ドライバーのマイナスではね上げます。

[image] [image]

これだけではキーボード全体は持ち上がりません。 しばらく、端の方を持ち上げたりして様子を探っていたのですが (キーボードが思いっ切りたわむので、なかなか怖い…)、 どうやら右上の部分の裏で本体に両面テープでついていると判断しました。 奥の方から持ち上げ、 思いきって力で強引に右裏面の両面テープをはがしながら、キーボードを持ち上げます。 力を局所的にかけすぎてキーボードを折らないように注意。 じっくりと、慎重に力を入れましょう。

[image]

キーボード裏面。ファンレスのこのマシンで放熱板を兼ねているようです。

[image]

やっとキーボードの下が見えました。キーボードの繋がっているフィルムコネクタは、 慎重に上に引っ張れば外れるタイプです。 抜いて完全にキーボードを外しましょう。

[image]

抜けました。

[image]

この中央のネジを抜きます。

[image]

CPU 右下のネジを抜きます。

[image]

CPU 左上のネジを抜きます。

[image]

キーボード背面右上のネジを抜きます。

[image]

キーボード背面左上のネジを抜きます。

[image]

都合 5 本、これまでに外したネジ 31 本。

[image]

無線 LAN の遮蔽カバーを取ります。

[image] [image]

これでも開きません。 悩んだ末に発見したのが、 VGA コネクタ両側のネジ 2 本。 これを外すことで裏面が完全に外れ、 「三枚おろし」の状態になります。やった。 最終的にネジは 33 本外しました。すごいな。

[image] [image]

ということで、背面を御開帳! かなりの実装密度だな。

[image]

ハードディスクは緩衝材で覆われています。

[image]

取り出しました。確かに 3.3V 仕様の特殊なディスクのようです。

[image] [image]

44 番ピンがありません。

[image]

ということで、買ってきた日立・IBM の HTS548080M9AT00 です。 5400rpm の 80GB、当然 5V 駆動です。

[image] [image]

一応、 このページでの Let's Note R2 の記述と異なり、 HDD のコネクタ自体は通常のコネクタなので、 無改造でも HTS548080M9AT00 が入るのですが、 そもそもの理屈を考えれば、改造しないとまずそうです。

この状態で通電したら嫌なことになりそうですよね…。

[image]

ということで、ニードルペンチでグリグリして金属疲労で 2 本のピンをねじ切りました。

[image]

こんな感じね。

[image]

前のディスクから剥した緩衝材をまわりに巻きます。

[image]

で、コネクタにつなぎ、嵌め込みます。

[image]

せっかく開けたので、内部を観察。

[image] [image] [image]

これが DVD ドライブです。

[image]

さて、換装作業自体は完了。分解したボディを元に戻しましょう。


この話題、続く…。


このサイトへのリンクには何ら許可は必要ありません。 ただし、無断で写真をダウンロードして他の場所に掲載したり、 画像加工の素材として利用するなど、再配布に当たる行為はしないようにしてください。 また、このサイトへのリンクであることを明示すること無しに <img src="..."> などで他のページの内部に画像ファイルを取り込むことも、 ご遠慮下さい。