このページの続きです。
さて、帰宅したので続きの作業をしましょう。 工具の準備もバッチリ。 既に裏面のキーボードを固定していると思しきネジは全て外されています。
このキーボード、まずは本体と端の方で噛んでいる部分があるので、 精密ドライバーのマイナスではね上げます。
これだけではキーボード全体は持ち上がりません。 しばらく、端の方を持ち上げたりして様子を探っていたのですが (キーボードが思いっ切りたわむので、なかなか怖い…)、 どうやら右上の部分の裏で本体に両面テープでついていると判断しました。 奥の方から持ち上げ、 思いきって力で強引に右裏面の両面テープをはがしながら、キーボードを持ち上げます。 力を局所的にかけすぎてキーボードを折らないように注意。 じっくりと、慎重に力を入れましょう。
キーボード裏面。ファンレスのこのマシンで放熱板を兼ねているようです。
やっとキーボードの下が見えました。キーボードの繋がっているフィルムコネクタは、 慎重に上に引っ張れば外れるタイプです。 抜いて完全にキーボードを外しましょう。
抜けました。
この中央のネジを抜きます。
CPU 右下のネジを抜きます。
CPU 左上のネジを抜きます。
キーボード背面右上のネジを抜きます。
キーボード背面左上のネジを抜きます。
都合 5 本、これまでに外したネジ 31 本。
無線 LAN の遮蔽カバーを取ります。
これでも開きません。 悩んだ末に発見したのが、 VGA コネクタ両側のネジ 2 本。 これを外すことで裏面が完全に外れ、 「三枚おろし」の状態になります。やった。 最終的にネジは 33 本外しました。すごいな。
ということで、背面を御開帳! かなりの実装密度だな。
ハードディスクは緩衝材で覆われています。
取り出しました。確かに 3.3V 仕様の特殊なディスクのようです。
44 番ピンがありません。
ということで、買ってきた日立・IBM の HTS548080M9AT00 です。 5400rpm の 80GB、当然 5V 駆動です。
一応、 このページでの Let's Note R2 の記述と異なり、 HDD のコネクタ自体は通常のコネクタなので、 無改造でも HTS548080M9AT00 が入るのですが、 そもそもの理屈を考えれば、改造しないとまずそうです。
この状態で通電したら嫌なことになりそうですよね…。
ということで、ニードルペンチでグリグリして金属疲労で 2 本のピンをねじ切りました。
こんな感じね。
前のディスクから剥した緩衝材をまわりに巻きます。
で、コネクタにつなぎ、嵌め込みます。
せっかく開けたので、内部を観察。
これが DVD ドライブです。
さて、換装作業自体は完了。分解したボディを元に戻しましょう。