ということで、この 2 ヶ月ほどに買った CD からピックアップです。 何と言っても今回は大豊作! さて、まず大物からいってみよう!
Power Push! 一青窈『もらい泣き』
これはすごい人が出てきました。 これを聴くまで、今年のベストは元ちとせ『ハイヌミカゼ』か柴田淳『月光浴』、もしくは鬼束ちひろ『This Armor』にあげようと思っていたのですが、 とりあえず現在では、この『もらい泣き』が文句なしにぶっちぎりで今年のベスト CD です。 試聴コーナーで冒頭を 15 秒くらい聴いただけでレジに走ったのは久しぶりです (デビューシングルでそんなことをしたのは未だかつて Cocco しかいない)。
ちなみに読み方は「ひとと・よう」。 帰ってふと見てみれば、あらら、 プロデューサはまさにその Cocco の育ての親、根岸孝旨氏じゃないか! ネギさん、相変わらずその見る目の確かさには敬服します (Cocco, GRAPEVINE, fra-foa, etc.)。 しかも彼が「Coccoに出会った時以来のインパクト」と言っているそうで (ただし、音楽の系統としてはかなり違うと思うが)。 何と言ってもこの声の響き。そして美しいメロディ。素晴らしい。 公式サイトで試聴はできるけど、 RealPlayer の類の音質ではあの声の深さはわからない。 ぜひ CD で聴いてくれ。
公式サイトを見ると、 ん、…… SFC 出身? そういえばなんか名前見たことある気がするぞ。気のせいかな? 年齢を考えると、私が某授業のアシスタントでいた頃に丁度いた可能性がある? まあ、そんなことはどうでもいいや。 C/W もハズレなし。 私の 2002 年イチオシ決定! とりあえず、身近な場所から絶賛すべきアーティストが出てくるのはなんか嬉しい。
追記: 横浜インストアライブに行ってきました。(2002/11/10)
星村麻衣 『夏色のキャンパス』
星村麻衣 『Stay With You』
東京百歌で染谷俊さんの華麗なるピアノさばきを見てから、 ああ、やっぱりピアノってカッコいいなぁー、と思っていたのですが、 ふとしたきっかけで手にした、 この人のプレデビューシングル『夏色のキャンパス』とデビューシングル『Stay With You』を聴いて、 あらためてピアノのカッコ良さを再認識。 ピアノで奏でるロック。素晴らしい。 是非一度ライブで聴いてみたい。 ちなみに『夏色のキャンパス』は限定生産なので興味のある人はお早めに。 (公式サイト, いきなり音が鳴ります)
個人的には本来、Lyrico (元・露崎春女) のような、 コテコテの R&B 系というのは苦手なのですが…、 これはあまりそういうのを意識しなくても良い感じの素敵なバラードです。 また、Track 3 の別ミックスでは二胡を使っていたりして、 とてもオリエンタルな雰囲気も出ていてよいです。 Track 2 はなぜか「Amazing Grace」です。
オリエンタルと言えばこれだ。 まさに「ザ・日本」という感じの曲。 日本に生まれた幸せを感じさせてくれる (言い過ぎか ^^;)。 実はケツメイシ、『トモダチ』が出たころ結構気に入って聴いていたんだけど、 書いてなかったな。 こういう曲も作れるとは思わなかった。 とても気に入っています。 リミックスも面白い。
『エチュード』、『オールディーズ』に続く、2002 年「季節盤」企画のラストを飾るのは『朝焼けの歌』。 主人公は「僕」、そして、いかにも「川村節」という王道のピアノナンバーです。 今回はボーカルに CHEMISTRY の堂珍くんも参加して、 「朝焼けを見つめる二人」を素敵なメロディで描いていきます。 いいねぇ〜。 Track 2 にはハウスシチュー CM でかかっている「夕日が沈んだらあなたに会いに行こう〜」の曲も入っています (CM では「シチューに会いに行こう〜」)。 そうか、どっかで聴いた声だと思ったら、川村結花だったか…。
柴田淳は『月光浴』を出した時点で、 自分としてのフェーズが変ったようなことを、 どこかのインタビューで答えていたと思うんだけど、 確かにこの新曲を聴くと、 『オールトの雲』以前の曲とは何とも違う感触があります。 今回も『月光浴』に引き続きピアノ + ストリングス構成のバラードとなっています。 んー…、切ない曲だ。
しまった、スピッツのカバーアルバムとか書くべきものは他にもあったな。 まあ、今回は豊作だったということで、とりあえずこんなところで…。
ということで、
今回のイチオシ: ダントツで一青窈『もらい泣き』