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そろそろ 9 月 11 日のテロから一年がたちます。 ワールドトレードセンター跡方面に見当をつけて歩いていたら、 いきなり目の前にぽっかりと開いた空間がありました。 グラウンド・ゼロにやってきたのは、 3 月以来半年ぶりです。
どうも、前回来たときにはなかった通路ができているのですが、 実は後で知ったのですが今日がこの通路 "WTC Viewing Area" の開通日で、 ブルームバーグ市長もやってきてオープンのイベントもやっていたようです (そういえばそれらしき光景が少しだけ見えました)。
前の写真で人々が見入っているのがこの景色です。
地下の構造が剥き出しになっています。
少し先に行くと、そこが "WTC Viewing Area" の、 工事現場に面した場所で、人がたくさん来ています。 以前の WTC Viewing Platform よりもずっと近い場所で WTC 跡を見ることができます。
半年前と比較すると、ほとんど完璧に片付いてしまっています。 中央に見えるのは地下鉄駅の跡でしょうか? 新しいコンクリートを積んでいるようですが、 まず地下鉄を復旧させるつもりなのかな?
車のサイズと比較すると分かると思いますが、 巨大なクレーターになっています。
角が欠けたワールドファイナンシャルセンターのビル (右) も、 きちんと修復されていますね (前回来たときの角が欠けている写真)。 どこが修復されたのかも分からない完璧な状態で、適切な写真がありません。
タワーに直接面していたこのあたりのビルは、 現在でもまだ修復の道は遠そうです。
毎日掃除するのでものを置かないで欲しい、とのことです。
ワールドファイナンシャルセンター方面に行くための、 仮設階段・仮設歩道橋が作られています。
既にワールドファイナンシャルセンターは営業復活しているようで、 ビルの中に入るための警備は厳しいものの、 ビルのエントランス部分にはもう普通に入ることができます。
フロアの窓からは WTC 跡の工事作業が見えます。
ワールドファイナンシャルセンターのエントランスホール。
ここの窓はすりガラスにするようで、 まさに工事中でした。
とても 100 メートルと離れていない場所で、 1 年前に史上最大のテロが起ったとは思えないほど綺麗に修復されています。
窓から見えるのは異世界ですが、 ここもしばらくしたらすりガラスに覆われるのかも知れません。
おそらくしばらくこのままこの場所に置かれるだろう十字架。
1 年が過ぎ、テロの跡は既に工事現場に過ぎないものとなり、 周囲の建物も完全に日常に戻りつつあります。 それにしても、ここで起った事件はいったい歴史を変えることになるのでしょうか、 それとも、 今までの「テロで歴史が変わった例はない」法則を補強することになるのでしょうか。 いろいろな意味で、今までの尺度で計るのが難しい事件でしょう。 などと、つらつらといろいろなことを考えさせられる場所です。
丁度、オープン記念の式典をやっていました。 網の向こうなのでよく見えませんでしたけど。
教会の方も、 木に引っ掛かったケーブルやらブラインドやらもほぼ全部片付けられていました。
前に来たときよりずっと千羽鶴の数が増えていますね。 というか、そこら中に千羽鶴が下がっています。ふむ…。