さて、稚内市街に帰ってきたのですが、まだ飛行機までは時間があるということで、 稚内公園に行くことにしました。 なにしろ稚内公園は、今回の「氷点 1964」企画的に、 「九人の乙女の碑」がありますので (これが出るのは続編だから、 正確には 1964 年じゃありませんが ^^;)。
稚内公園は市内を見下ろす場所にあり、 アプローチには車で行く、歩いていく、ロープウェイで行く、 という手段がありますが、 とりあえずロープウェイで上に向いました。 上るにつれ、稚内の街を一望する景色になります。
あっという間にロープウェイは一番上まで来ました。
そういえば、稚内近辺は多くの風力発電の風車が立っています。 特に街を見下ろす場所にあるここの風車は、非常に目立ちます。
「氷雪の門」の方に向います。 稚内近辺は戦争の影を色濃く残す旧跡が多くあります。 特に樺太からの引揚に関するさまざまな碑が、 稚内の街と (よく晴れた日は) 樺太を望むこの場所に立っています。
「教学の碑」。
もっとも奥にあるのが「氷雪の門」です。
氷雪の門の横から見たオホーツク海。今日は比較的海も荒いですね。
氷雪の門の左に、「九人の乙女の碑」があります。 アメリカの原爆投下に焦り、 大急ぎで対日参戦したスターリンの攻撃対象の一つとなった樺太、 1945 年 8 月 15 日をすぎても続く戦闘の中で、 ソ連軍が迫る樺太の交換台で最後まで通信を守り抜き、 そして自害した交換手の女性たちの碑です。 『続 氷点』では、豊富温泉に寄った啓造と高木が、 ここで松崎由香子のことを語る場所です。
ただし、 『続 氷点』では「松崎みどり」という人がリストにいることになっていて、 これで啓造が、樺太引揚者でもあった松崎由香子を思い出すのですが、 実際の碑にある名前は「松橋みどり」さんですね。
結構雨が降ってきました。 ロープウェイの場所まで戻っても良かったのですが、 別に余裕で歩いて下まで降りられそうだったので、 歩くことにしました。
さて、駅前に、一昨日ついたときから微妙に気になっていた、 「かにめし」と看板を掲げた「ひとし食堂」という店があるので、せっかくの最終日、 入ってみました。
看板メニューの「かにめし」、行ってみました。 ホクホクごはんにほぐして味付けしたカニ、 そしてホカホカお味噌汁に昆布、ということで、 美味しかったです。
この後、稚内市の海岸沿いなどをしばし散歩しました。