先日検索エンジン経由で、 「氷点 2001」というキーワードで飛んできた人がいたみたいなんだけど、 このドラマにトップページの一言トピックで苦言を呈したのはずいぶん前で、 既に消えてしまっていたのでごめんなさい。 この日久しぶりにドラマを見てみたんだけど、 うーむ、参った。 やっぱちゃんと残るところに苦言を書いておこう。
ってさ、実はこのページは北海道で書いていたりするんだな。 しかもさっきまで旭川にいたのだ。 まあ、旭川で何をやっていたかは後日書くことにして、 とりあえず旭川に行ったばかりの頭で苦言を書くこととしよう。
実際に旭川でやってきた「氷点」舞台を見に行く企画 (?) については、
こちらのページを参照ください。
はじめて見本林から川岸に降りた美瑛川は綺麗だったなぁ。
(2001/09/07 追記)
基本的にいくつも文句を言いたいところはあるんだが、 まあ、現代風に直すということにはあまり文句はないんだな。 もとのストーリーはやはり昭和 30 〜 40 年代の香りが色濃いから、 これはまあ、アリだよね。 で、いいところを先に挙げておくとすれば、 主役の末永遥はメチャクチャ可愛い。 何がっていうかも知れないが、 このストーリーは主人公が色んな意味で可愛くないと成立しないのだ :-)。 鬼束ちひろの主題歌もよい。 浅野ゆう子は賛否あろうが、まあ、悪くはない。
問題は、最大の登場人物というべきものを出していないんだよなぁ…。 要するに北海道さんですよ。 北海道の自然という神々しいものがあってこそのストーリーなんだけどね。 そもそも冬の気温が氷点下にならない場所を舞台に使っちゃダメだよ :-)。 タイトルに反するじゃん。 もしかしてロケ費用をケチりたかった?
で、これと全く直接関係あるんだけど、 北海道の自然というのが、 キリスト教的な神の概念のアナロジーになっている、 というのも重要な点なんだけど、 そもそもそのキリスト教色を抜いているから、 色々な登場人物の行動の動機が弱いんだよね。 そもそもあれでは養女を引き取った原因がイマイチわかんないじゃん。 で、仮にキリスト教色を抜いても、 もし北海道があれば、そのメタファーとして十分機能したと思うんだよね。 両方抜いちゃったからいろんな点に無理がきているのなんのって…。
もう一点は吉田栄作! いや、必ずしも彼が悪いと言いきれないと思うんだけど、 彼のキャラクターが悪人過ぎるというか、 脚本や演技が直接的すぎるというか…、 で、結局彼のキャラクターが相当薄くなってしまっているというのがねぇ…。
ということで、なんだかなぁ…。