2001 年 3 月 3 日 (土) 沖縄 (2)

平和祈念公園に着きました。 前回行ったときは月曜で、 資料館が定休日だったので、 資料館の中を見ることができませんでした。 今回は資料館の中にも行ってみようと思います。

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天気は前回よりも晴れており、 また、定休日でないためか、人も大勢訪れています。

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本当にこの海岸は美しい場所です。

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沖縄戦終結の地のここには、 沖縄戦の戦没者の名前を刻んだ碑が、 たくさん並んでいます。

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さて、資料館の中に入りましたが、 展示物に関しては撮影禁止のためありません。 非常に素晴らしい展示だと思います。 どうやら、ここが作られた当時は、 住人側からの視点の欠けた、 ともすれば日本軍の美化にも取られかねない展示だったそうなのですが、 今は、島の住人からの視点が中心の展示となっています。

(1)第二次大戦や太平洋戦争の中での沖縄の位置づけ、 (2)沖縄戦の経緯、 (3)その中でのさまざまな出来事、 (4)住民による体験談の資料、 そして(5)戦後の復興という 5 つのフェーズでの展示がなされていますが、 中でももっとも私の印象に残ったのが、 実は最後の戦後の復興の展示でした。

一般市民の 2 割が戦禍によって死亡、 島の街全体が空襲で廃虚となった中から、 アメリカ統治下に移り、 そこから現在の独特な沖縄文化に至る沖縄人の歴史の展示には、 本当に感動をおぼえます。

資料館展望台から、海の方をみるとこういう景色が広がっています。 左は沖縄本島最南端の喜屋武岬 (きゃんみさき) の方角を望む構図、 右は平和祈念公園です。

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この後、実際に喜屋武岬までやってきました。 ここに行くには、舗装道路を外れて、農道を 1km ほど行く必要があります。 観光地にはなりませんので、ほとんど人はいません。 ここは沖縄戦最大の激戦地だそうで、このわずか数ヘクタールの地域に、 米軍は 650 万発の砲弾を打ち込み、 このあたりの地形はまったく変わってしまったそうです。 ここの断崖絶壁からは、 追い詰められた住人たちが次々に海に身を投げたという、 沖縄のバンザイ・クリフとでもいうべき場所です。 そういえば、サイパンなどに国策で入植し、 結局「玉砕」の道連れとなった住民の半数以上も、 沖縄県出身の人々だ、 というのは、先ほどの記念館の展示で初めて知りました。

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今は、断崖絶壁の下に海が静かに波を打ち寄せる平和な場所ですが、 当時はここから見ると、 米軍艦船がずっと沖合に並んでこちらに砲撃を加え続けるという、 まさに絶望の景色があった場所だそうです。

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ここで酒盛をしていた :-) 現地の方々に教えていただいたのですが、 この「平和の塔」の近くに、ちょっとした裏道があり、 そちらから喜屋武岬灯台の正面のあたりをぐるっと回ると、 さらに素晴らしい景色の場所がありました。 こちらは本当に断崖絶壁で、柵も何もありません、 海から吹き付ける風で、 足を踏み外せばまず命はなさそうです。

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この燃えかすは、 沖縄の線香だそうです。

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断崖絶壁の下に、波が打ち寄せます。

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写真では今一つ迫力が伝わりませんが、 物凄い場所です。 地面に這いつくばって、 手を思い切り伸ばして下を撮ったのですが、 かなり風が強くて恐かったです。

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平和の塔の方に沈む夕日です。

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背の高いアザミが生えていたので、何となく撮ってしまいました。 1m 近く高さがあります。何かこの大づくりなところがいいです :-)。

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ここが喜屋武岬灯台です。

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夕食にしましょう編に続く


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