Casio XV-3 の使いこなしテクシリーズその 2。 前回は買った直後でノウハウもわからず、 あまり満足の出来ない写真が多かったため、 購入から 10 日たったこの日に、 もう一度同じ場所で撮影をしてみることにしました。
前回、 思うような写真が撮れなかった 1 つの原因は、 CCD の感度が低かったことにあったと思われます。 オートフォーカス機構が、 ほんのちょっと暗い程度の場所のコントラストを見失ってしまったり、 露出が全体的に足りず、 フラッシュの助けなしにはまともな露出ができなかったりしたのも、 そもそもは CCD の感度が控え目になっていたことが原因でした。
マニュアルを読むと、 撮影時の設定に、CCD の感度に関する設定があり、 これを標準モードと高感度モードに切り替えることが可能である旨の記述があります。 また、設定によって、 このモードを電源 OFF → ON 後も保持することが可能であるとも書いてあります (電源 OFF → ON で保持する設定項目を細かく設定できるのもこの機種の特徴)。 高感度にした場合の欠点は、 粒子の荒れが目立つこととマニュアルにあります。
ならば、どれほどの粒子の荒れがあるのかと思いきや、 拡大してもほとんどわからない程度のもののように思われます。 これなら、標準を「高感度」にして、今「標準」と呼ばれているモードを、 「低感度高画質モード」などという名前にしてくれた方がいいんじゃないかな、 と思いました (やっぱりこのカメラ、デフォルト設定が何か外していると思う)。
たとえば、似た感じに写っている以下 2 枚の写真をとって比べてみましょう。 それぞれの中央部 512 x 390 ピクセルを縮小せずに、 そのまま載せた画像を共に載せます。
たしかに、わずかに今回撮影の写真の方がノイジーな感はありますが、 何と言っても 300 万ピクセルでこの程度のノイズです。 はっきり言って、 画像全体を見れば気分的なもの以外の何物でもないように思います。 というわけで、 安直に CCD は高感度固定にしました。 以後の写真は、すべて高感度固定で撮影した写真です。
屋外も高感度で問題はなさそうです。 また、中央部だけ暗い場合のフォーカスも、 かなり前に比べて良い感じにあうという副次効果もあるようです。
この写真だけ、 オートではうまくフォーカスが合いませんでした。 建物の横にオートで合わせて、半押しフォーカス固定で撮りました。
ここまで寄ると、またフォーカスがうまく効くようになります。
そのまま中に入ると、 ちょっとホワイトバランスが不安定な瞬間があります。
すぐに落ち着くのですが、 どうもカシオのデジカメにありがちならしい現象で、 白熱灯などを過剰に緑が強く補正してしまいます。 これはそのうち、 dcdiary のスクリプトの方で補正する機能を導入しようと思います。 しかし、露出やシャープさは悪くありません。 ホワイトバランスの問題を除けば、 前回の写真と比較して、ずっと出来の良い写真だと思います。
また、このカメラの特徴として、 ホワイトバランスを固定できることが非常に容易になっています (電源 off → on でも固定したホワイトバランス設定を保存可能)。 今度適当なタイミングでホワイトバランスを固定して、 再度挑戦してみようかと思います。
これは若干フォーカスが甘い。
こちらは少し良い。
これもホワイトバランスを除けば悪くない。 しかし、今まで数日間の写真も、 必ずしも緑が強すぎるわけではない。 どういう規則性があるのだろう? まだまだ謎がつきない。
中央が極端に明るい例。 これではピンボケになってしまっている。
この程度中央を外すと問題なし。 ちなみに、露出は悪くない。
これはさらに問題なし。 ただ、ハイライトの写り込みが気になる。
下に降ります。
今度は暗い地下。若干この写真はフォーカスが甘い。
ここまで中央が暗いとフォーカスを見失う。 若干画面下の方にフォーカス固定で合わせている。
これも若干フォーカスが甘い。 もしかして、このチェック模様と相性が悪い?
別の室内はかなり改善されている。 前回とは比較にならないくらい良い。 こちらはホワイトバランスも特に問題はない。 先ほどの緑がかった画像と何が違うのだろう?