さて、 しばらく前からこの Let's Note CF-M1V の標準のハードディスク 8GB が手狭になっていたのですが、 なかなか換装する暇がなかったので放置されていました。 このたび、FreeBSD 4.0-RELEASE も出て、 PAO なしでのラップトップサポートも大幅に改良されたため、 ここで OS を全面アップデートするついでに 12GB にしてみるかな、 ということにしたのでした。
とかいって、東芝の 12GB (IBM じゃないのは、久しぶりにちょっと冒険をしたかったため) をだいぶ前に買ってきたのですが、 なんだかんだ言って 1 ヶ月くらい寝かしてしまいました。 だって忙しかったんだもん (このマシンがないととりあえず仕事にならない)。 あと、CF-M1V の標準で入っているディスクは、 型番から東芝の 8.5mm 厚であることが分かっていたため、 9.5mm 厚しか存在しない 12GB が入るのか若干不安があったということもあります。
まあ、とにかくやってみましょう。 というわけで、俎上に載せられた CF-M1V。
まずは定石通り、 電池をすべて抜きます。
これが 9.5mm 厚の東芝製 12GB ディスクである、 MK1214GAP。 裏は IBM のやつのように逆転構造になっています。
必要な工具はプラスの精密ドライバーのみ。 さていってみよう。どきどき。 まずは中央裏のネジを外します。
これで表を出すとキーボードを持ち上げることができるようになるので、 まずは増設メモリを抜きます。
キーボードをマザーボードに止めているフィルムケーブルを取ります。 これは、抜く方向と 90 度の方向にストッパーをはね上げる、 比較的取りやすい (そのかわり正しいやり方をしないと壊れやすい) タイプのフィルムケーブルコネクタです。 正しく外しましょう。
再度裏返し、ヒンジの横の大きなネジを左右 2 本外します。
さらに、増設バッテリ・CD-ROM を入れるスロットのところにある、 小さなネジを 2 本外します。
その右の電源スイッチの裏にあるネジも 2 本外しましょう。
再度表を出し、 キーボードをはずした穴の左側のネジをさらに一本。
キーボードのフィルムコネクタの部分のネジを一本。
その少し右にあるネジを一本。
キーボード穴の右下端にあるネジを一本、それぞれはずします。
これで、プラスチックの噛んでいる部分をはずすと、 ボディ上面が底面と離れてきます。
これもフィルムケーブルや導線で結ばれているので、 勢い良くはずさないように注意しましょう。
まずは、手前の 2 本の接続からはずします。 フィルムケーブルはここでも、同じタイプのコネクタで止まっています。 取り方を間違えると壊れます。気をつけましょう。
これで、 ハードディスクの上に乗っている PC カードのスロットが剥き出しになりました。
このスロットの乗ったドーターボードは、 ネジ 2 本と金属部品 1 つで固定されています。 まずはこの上下のネジを共に外します。
そして、この金属のフックは力を加えると曲がるようになっているので、 左に曲げてしまいましょう。
これで、このドーターボードははずれ、 裏にあったハードディスクが顔を出してきます。 ということで、コネクタからディスクを抜いてしまいましょう。
左右に小さな金属板がネジ止めされています。
これがその金属板です。
新旧のハードディスク。 明らかに左右の厚さが違うが、 本当に入るのだろうか? (横から見ると非常に良く分かる)
ここまで外したネジ 18 本。 分解難易度としては B クラスと言ったところか?
さて、新しいハードディスクに金属板をつけ、 ドーターボードのソケットに差し込みます。
で、嵌め込んでみると…、 若干無理がある気もしないではないのですが、 ぴったりと入りました。めでたい!
ドーターボードを止めていた金属板の曲げを戻します。 これも問題なく戻すことができます。
ドーターボードを止めていたネジも戻し、 無理のかかった形状になっていないかじっくり点検します。 特に問題はないようです。
ということで、分解時と逆の過程をたどって、組み立て完了です。 特に問題の個所にも、無理はかかっていないようです。
さて、先ほどまでは増設バッテリが入っていたスロットに、 OS インストールに役に立つ CD-ROM を入れましょう。
BIOS セットアップから 12GB のディスクが認識されています。 ううむ、めでたい。
さて、FreeBSD 4.0 をインストールしようということで、 自分で原稿書いた今月号の UNIX USER を出してきました。 うーん、この付属の CD-ROM、 よく発売 2 週間前の差し換えで間に合ったなぁ (^^;。 (3 月 22 日に 4.0-RELEASE のディストリビューションが差し換えられたときには、 マジメに冷や汗でビビリまくったぞ…) しかし、4 枚組みとはすごいよなぁ。
インストーラは CD-ROM ブートであっけなく起動。 3.4-RELEASE の wd ドライバではパッチが必要だったこの機種の内蔵 CD-ROM ドライブも、 あっけなく ata ドライバで起動。
当然 FDISK パーティションは FreeBSD 一つだけ。
Disklabel は ad0s1a に 8192MB で /、SWAP に 192MB、 残りの 3129MB を ad0s1e で /0 に設定しました。
というわけでインストール開始です。