1999 年 6 月 18 日 (金) 三田

先日から開発していた、 FreeBSD-current 用 PC カードインストーラが、 FreeBSD-current に commit されたというメールが来ていた。 Commit したのは Mark Murray 氏。 私が自分で commit しても良かったのだが、 最初の一発目を他人にやってもらうというのは、 実は政治的には話を運ぶのに幾分楽になるという部分もあると思うので、 これでいいと思う。

ちなみにこの話題に関する、 committers@FreeBSD.org メーリングリストでの議論でも、 今後の PAO3 との統合計画に関する具体的な話が出るようになって、 よい感じである。

また、現在 RELENG_3 ブランチからの分岐として、 PAO3 というタグのツリーを Warner Losh 氏が作っている。 これができたというのは、 実作業的意味でも、また、 何となく存在感を増すという政治的意味でも効果があるだろう。

私としては、まずインストーラと pccardd という userland 方面から、 まずは作業を進めようと思っている。 {hackers,committers}@FreeBSD.org に書いた内容を日本語にしてまとめておくと、 次のような感じ。

まずは PAO カーネルに依存しない PAO 版 pccardd の特徴をマージする。

  1. function ID による設定(シリアル、ATA のため)
  2. 複数 I/O ウィンドウのサポート(ATA のため)
  3. CIS 文字列マッチングにおける正規表現の導入
  4. より長い CIS 文字列マッチング (現状は 30 文字)
  5. "ether" 宣言におけるベンダプレフィックスのチェック
  6. "attr2hex" による MAC アドレス記述のサポート

また、インストーラに関してはまず、 以下の項目からはじめる。

  1. PC カードインストール時に設定した I/O, IRQ の値を、 インストール後も自動的に受け継げるようにする (sysinstall の dirty パラメータの追加と、/etc/rc.pccard の改造で行う)
  2. make release でデスクトップ、 あるいは PC カード対応インストーラの両方を自動的にコンパイルできるようにする、 あるいは、デスクトップ用と PC カード対応インストーラを統合する

あとはこいつらを片付けてから考える (^^;。 そんなに時間はかかるまい。 まあ、そんなところか、今日のところは…?


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