1999 年 4 月 9 日 (金) 渋谷

はてさて、職場を定時に上がって、 渋谷に直行しました。 今日は、椎名林檎ライブ @ 渋谷クアトロです。 本日の整理番号は 60 番。 まあまあ前ですが、 今日はしっかりと姫のライブを聴きたいということで、 クアトロの左側の一段高いところの最前列に陣取りました。

ちょっとここには、左にパーティションが切ってあり、 狭くなっています。 そこを覗くと、なんか粗末な椅子とテーブルが置かれています。 まあ、他の場所には椅子もテーブルもないわけで、 それに比べたら豪華な設備なのですが ^^;。 というわけで私は、 スタッフの場所か、 せいぜいレコード会社のえらいひと席か何かだと思ったのですよ。

ところが、何とこのパーティションが大変な場所だった! (後述 ^^;)

さて、徐々に人が入ってきて、 私は I.W.HARPER のロックをすすりながら (湿度バリバリで汗ダクダクになるライブでは、 ロックを飲んだあとに残る大量の氷が、 後半の体の乾きを癒すのにいいんですね)、 ライブが始まるのを待っていると、 そのパーティションに、 前の方の関係者用扉から人が入ってきたのです。 目立たない場所の扉なので、 遠くの人は気が付かなかったのですが、 この場所の周囲が一種ざわめき立ちました。

えっ! あれ、ヒロスエじゃん?」、ざわざわ。 でも、みんな騒ぐのも悪いと思ってか、 わりと静かにしてましたが、 何人かさりげなく手を振っていました。 それに手を振って応えるヒロスエさん。 マジ、バリかわええわ :-)。 でも、すぐにパーティションの奥に入って、 その前に屈強な男達が立って ^^;、 視線も塞がれてしまいました。

そのあとにも、 芸能人っぽい人が入ってきました。 たぶん GLAY の TAKURO だという説が大きかったですが、 サングラスかけていたうえに、見えたのが一瞬だったので、 よくわかりません。 それに続いて、 本当にレコード会社の重鎮っぽい感じの人々が数人やってきました。

まあ、ヒロスエさんといえば、 林檎嬢エヴァンジェリストとして、 もっとも派手な PR 活動を以前からしていただいた方の一人ですので、 よく考えたらこのライブにも来て当然の人だったのですが、 うーむ、この狂乱のライブに御自らいらっしゃるとは…。 まあ、一目でもそのかんばせを拝見できただけでもよしとするか、 と思ったのです。この時はね ^^;。 だって、せっかく関係者用パーティションあるんだから、 奥で聴くと思うでしょ、普通 (実際、GLAY の TAKURO と思われる人はそうだったし)。

さて、15 分ほど予定時間を過ぎて、そろそろ始まるぞ、 という雰囲気になってきました。 客席側ライトが落ちて、暗くなります。 すると、するとすると、なんと、なんとなんと、 ヒロスエさんがパーティションの奥から前の方に出てきて、 私の目の前で停止したのでありました! ちょうどいい場所だったんだろうね。 うん、ヒロスエさん、さすが、 こういうライブの楽しみ方を知っているね。

図で書くとこんな感じ ^^;。 図中 (広) がヒロスエさん、 私は (私)。 実は、私もヒロスエさんも、みんなが林檎姫 (姫) の方を向いているので、 相対的にはほとんど私の左隣だったのでありました。 この状態のままライブに突入。 たぶん、 危険をおかしても前に出て、 純粋にライブを楽しみたいと思っているだろう同志ヒロスエさんにも悪いな、 と思ったので ^^;、 特に意識せずに林檎嬢のライブに集中することにしました。 でも、体を前後にリズムをとるヒロスエさん、 はっきり言ってメチャクチャかわいい ^^;。 何度か見てしまいましたです。


                                                           (姫)
           ステージ
            ------------------------------------------------------
                                                          この辺で
                (広)(○)                                    中央
 ここが、    ----------+-------------------------------------------
 パーティ  /  (○)(私) |            このあたり、狂乱の嵐の最前列 ^^;
 ション   /   (○)(○) |
         /    一段高   |
        /     い場所   |

曲目はやはり先日の福岡と基本的に同じ。 念のためにもう一度再掲しておきましょう。

  1. 「ここでキスして。」
  2. 「シドと白昼夢」
  3. 「正しい街」
  4. 「茜さす 帰路照らされど…」
  5. 「すべりだい」
  6. 「罪と罰」(未公開)
  7. 「警告」
  8. 「アイデンティティ」(未公開)
  9. 「Crazy for You」(Madonna)
  10. 「モルヒネ」
  11. 「歌舞伎町の女王」
  12. 「積木遊び」
  13. 「幸福論 (悦楽編)」
  14. 「丸の内サディスティック」
  15. 「ギブス」(未公開)
  16. 「同じ夜」(アンコール)

というわけで、 松明に明かりが灯り (実は 4 本中 1 本が点灯しなかったというトラブルあり)、 「ここでキスして。」のアカペライントロが始まります。 あ、声、いいぞいいぞ。 あの背筋ゾクゾク系の音が、だいぶよく出ています。 最高なコンディションではないようですが、 名古屋よりもだいぶ回復しています。 よかったよかった。いいぞいいぞ。

ここで、「シドと白昼夢」。 うん、喉の調子いいのは完全確認。 よかったよかった。 さらに「正しい街」で会場は熱狂の渦です。 いい曲ですねぇ。 チラと見やると、隣のヒロスエさんもノリまくりです。 バラードの「茜さす 帰路照らされど…」も、 いい曲ですよねぇ。もうたまりません。

で、ここで MC。「いろいろご心配かけて…」だそうで。 「明日休んでもいいぞ」という掛け声もかかる ^^; (ちなみに明日は渋谷クアトロで再度追加公演)。 確かこの MC だったと思うが、 「今日はこの渋谷クアトロでも記録的な人数が入っているそうで」 というお話に「おまえのせいだぁ ^^; !」という野次が入った時に、 「そうよ、あたしのせいだよ!」というのはなんかよかったです。

次は初期の傑作「すべりだい」。 うーん、この曲もライブに実に適した曲ですね。 最初に聴いたときは、 これほどライブで盛り上がる曲だとは全然思いませんでした。 「すべりだい」の次は、例の未公開曲「罪と罰」。 これは、最近床に伏せっているときにできた、 比較的新しい曲だそうです。 なるほど、詞に出てくる「山手通り」という地名からも、 最近の曲かな、と思ったんですけどね。

次は「警告」です。 うーん、この曲、前奏からとにかくカッコいい。 福岡から一貫して着ているセクシールックで、 スピーカーに片足乗せて歌う林檎嬢、 何と言ったらいいのか、相当にえっち…、ううむ。

さらに「アイデンティティ」。 この曲はとにかく、 「警告」以上に前奏からとにかくカッコいい! 西川さんのギターと、カメさんのベースがとにかく聞かせます。 うーん、やっぱり次のシングル「ギブス」の C/W になってくれないかなぁ。 ヒロスエさんもノリノリです。 しかしヒロスエさん、林檎嬢と 1 歳差とはとても思えません ^^;。

そして、Madonna の「Crazy for You」のカバーを熱唱したあと、 「モルヒネ」へ。いいですねぇ。 そしてここから「歌舞伎町の女王」に直結です。 やっぱ、この曲もとにかく盛り上がります。

次はいよいよ、「積木遊び」です。 「積木遊び」ダンス、かなりマスターしている人がいて、 やっぱり踊っています。 でも押されて狭すぎて、思うように踊れない人が多いようです。 ヒロスエさんは踊っていませんでした。 まあ、初回だから無理はないか。 一瞬、 「嗚呼しくじったしくじった」を踊るヒロスエさんをみたい、 と思ったのですが、まあいいか ^^;。

ここでメンバー紹介。 今回も楽しい演出多数。 何と言っても、西川さんの手の甲に書かれた「奴」と、 林檎嬢の手の甲に書かれた「主」の文字の対比がたまりませんでした。

さあ、ついに「日本共産党」拡声器が出てきました。 「幸福論 (悦楽編)」です。 このあたりになると、何やら林檎嬢、 オーディエンス方向ににいろんなものを投げ込んでいます。 一瞬、「何だろう? 」 と思ったのですが、 林檎嬢、 「いやぁ、ツアー中に月経も終わっちゃいましたしねぇ(をいをい)、 サイン入りだよ〜」 なんておっしゃりながら、 何とサイン入り生理用品とサイン入り避妊具を投げていたことが判明。 すげぇ。

そして「丸の内サディスティック」です。 鞭も冴えていますが、実はちょっと疲れていそう。 まあ、健康体の人でもあれだけのライブをこなしたら当然疲れると思いますが。 でも、他の会場と比べてかなりいい声出ていました。 素晴らしい。 この曲をやりながら、林檎嬢、 ステージに置いてあったミネラルウォーターのボトルを空けて、 客の方にじゃんじゃんかけています。 私もちょっとかかったけど、ああ、気持ちいい。 終わるたびにペットボトルを客の方に投げるのですが、 もうこれも争奪戦 :-)。

このあと「ギブス」です。 うーん、心に染み渡る歌声です。 この曲、やっぱり「ずっと、ずっと」がいいですね。 素晴らしすぎる。 くらくら。 林檎姫は静かに退場します。

今度はきちんと松明に火がつきました。 会場が静かになり、そして拍手とともにやっぱり出ました、 「もう一発!」コール。 そうそうもう一発! あのヒロスエさんもこれには異様に受けていました ^^;。 わはは。 でも、かなり疲れていそうな林檎姫、 ちょっとでいいから休んでね。

というわけで、たぶん多少長めに休んだ林檎姫、出てきました。 「もう一発ね?」って感じで。 ここで、「同じ夜」のオモチャのピアノ弾き語り版です。 いや、いやはや、何と言うか、 この曲の林檎嬢、凄かった。 もう、声の迫力と込められた感情で全会場をわしづかみにしていました。 今回は喉の復調と、少し長めに休んだのが良かったのかもしれませんが、 とにかく、なんというか、物凄い迫力。 もう、涙が出そうになるような歌の力。

たかだかオモチャのピアノの弾き語りで、 これほど会場を圧倒するパワー、ただ者ではありません。 いやはや、脱帽です。感動しました。 今日のライブ、最高でした。 林檎姫、お疲れ様でした。 絶対またライブ行きますです!


追伸

そういえば、ライブの前後に会場に流れていたいろんな曲は、 確かどの会場でも共通だったんだけど、 何とライブが終わったあとにあのザ・スターリンの「共産党宣言」が流れていて、 びっくり。 幸福論 (悦楽編) の「日本共産党」を思い出して、 ちょっとニヤリとしてしまいました。 いや、単に懐かしい曲だったもので… (^^;。


幕間劇

ちなみに、「丸の内サディスティック」演奏中に投げられたペットボトルの中に、 関係者席の方にわずかに寄ってしまったものがあって、 何人か必死に取ろうとしたものの、 ライブのスタッフに片付けられてしまっていました。 ところがライブ終了直後、関係者エリアにいたヒロスエさん、 このボトルを拾ってきて、 さっき取ろうとしていた女の子の背後をそのボトルでそっとツンツン。 振り返った女の子に、「はいっ」って感じで渡してあげていました。 うーん、ヒロスエさん、いい人じゃないですか。 私の中で、好感度 100% アップ ^^;。


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