1999 年 4 月 1 日 (木) 福岡

さて、ドラムロゴスでの椎名林檎ライブレポートです。 ドラムロゴス、中は結構縦に長く、 オールスタンディングで 800 人くらい入るそうですが、 どうやらそれよりもずっと入れていたらしいです。 もう、なかは立錐の余地もない状態。 酸欠スレスレの危険なライブです。 私は整理番号 61 番でしたので、 何とか 4, 5 列目くらいの中央に陣取りました。

会場は 3 階建てになっていましたが、 2 階以上は関係者席といった感じでした。 なんか、2 階にパパママ席といった感じの場所もありましたが、 何しろ地元福岡だけに、パパママも来ていらっしゃったのでしょうか?

さて、6 時に会場オープンで、 そのまま立って待つこと 1 時間、7 時に開始予定だったのですが、 やはり若干遅れて確か 7 時 10 分頃に会場の照明が落ちました。 いきなり沸く会場、 みんなの視線は 3 階に釘付け。 何が起ったのかと思ったら、 どうやら 3 階から舞台に直結の階段を通って林檎嬢が歩いていくようです。

林檎嬢のコスチュームは、 黒の怪しい下着風ワンピースに、 ガーター付きのてきとーに破れかけ網タイツ、 頭にはティアラといったいでたち。 かなり胸元を強調するカッコで、 あ、あ、ワンピースの胸の部分のレースから、 完全に下着が見えてます :-)。

その上に、 真っ赤なシースルーのネグリジェのようなものをひっかけただけのような状態。 うわぁぁ。 ちなみにこのネグリジェ、 どの曲か忘れましたが、途中で脱ぎ捨ててしまいました。 この服を脱ぐと、 インタビューなどで彼女の人格形成の上で大きな役割を果たしたとされる、 肩の手術の跡やその「非対称性」などが丸見えです。 これをまったく気にするでもなく、 むしろ観客に見せ付けるように歌う姿が、もうたまりません。

いつぞやの Madonna 風のコスチュームでもありますが、 さらにヤバイ感じ (どうやらこのコスチューム、私物らしい…)。 オレモリ風にいえば「バリヤバ」。 もう、フェロモンピチピチ状態です。

  1. 「ここでキスして。」
    ということで、暗がりにボッ、と灯る、松明のような大きな炎 4 つ。 その中に照明なしに浮かび上がる林檎嬢がマイクをとって、 あのアカペラの「I'll never be able to ...」のイントロが始まります。 美しいぜ、くぅ。
    CD が妙に売れてしまった「ここキス。」ですが、 やっぱり、「ここキス。」は CD よりもライブですよ絶対。 ライブ聴かずに「ここキス。」にエラそうなこと言わないで欲しいですね。 ムカムカ ^^;。 それにしても一発目に「ここキス。」できましたか。 勝手に「正しい街」を予想していたわたしは、 ちょっと驚きました。
    観客はもう、超熱狂状態で、押せや押せやの大騒ぎで大変です。
  2. 「シドと白昼夢」
    同じシド・ヴィシャスネタ続きです。 この曲の緩慢の差というものは、 なかなかライブにあってますね。 くらくら。 いいですねぇ。 いやはや、もう死にそう (^^;。 もう、あとあのエロエロ視線攻撃もたまりませんね。 男性陣は歓楽、じゃなかった、陥落です。
  3. 「正しい街」
    そして、故郷の福岡を歌ったこの曲です。 さすがに福岡の会場、もう、観客席も大変です。 先ほど百道浜も室見川もみてきた私としても、 にわか福岡人状態で盛り上がってしまいました。 んー、いい曲ですねぇ。
  4. 「茜さす 帰路照らされど…」
    そして次はバラードのこの曲です。 少し静かに聴きいってしまいます。 この曲あたりから、盛り上がるところでは、 客席の方からも歌が聴こえるようになってきました ^^;。 なんか、昔のアイドルのコンサートみたいでちょっと引いちゃうんですけど、 でもこれもまたよいです。
  5. 「すべりだい」
    そして次は、シングル「幸福論」カップリングのこの曲です。 初期の名作のこの曲ですが、 やっぱりライブで聴くのがいいですね。
  6. 「罪と罰」(未公開)
    この曲は、 未公開曲 (インストアライブなどでもやったことがない) ですが、 いやはや、良い曲です。 なんか MC で、 この曲はぜひシングルにしたいんだけど、 皆様東芝 EMI に圧力かけてください ^^; とのことでした。 はい、とりあえずこのページで圧力です。 ぜひシングル化お願いしますです、東芝 EMI さん。 以前、「ギブス」のシングル化を願っていたのですが、 どうやらこれは (5 月予定が延期されてしまったそうですが) 叶いそうな雲行きになってきたので、 ここで重ねてお願い申します。 「罪と罰」シングル化、お願いしますです。
  7. 「警告」
    で、「警告」。 このあたりから強烈に盛り上がる曲のオンパレードです。 強烈な歌詞ですよね。これ。 「実在しない人だった」あたりにまず「ぐっ」と来ます。くらくら。
  8. 「アイデンティティ」(未公開)
    私が勝手に、 シングル「ギブス」のカップリングになるのではないかと期待している、 「アイデンティティ」です。 目茶苦茶カッコいいです。ふう。
  9. 「Crazy for You」(Madonna)
    今日のコスチュームに合わせてか ^^;、Madonna の曲のカバーです。 うーむ、せくしぃ。 たまりませんですなぁ。
  10. 「モルヒネ」
    そして「モルヒネ」です。 「うちには納豆があります」なんてなんか抜けた歌詞も、 なぜかエラく盛り上がっていると本当に盛り上がっているので不思議ですが、 やっぱりこの曲もライブでやると特にカッコいいです。 ううむ。
  11. 「歌舞伎町の女王」
    そしてこれも盛り上がる曲。 いやぁ、すごいです。 もうたまりません。 ベータエンドルフィン全開状態です ^^;。 そしてこの曲での盛り上がりのまま、ラストに突入していきます。
  12. 「積木遊び」
    んー、積木遊び、「なんちゃって御琴」がカラカラ効いてます。 この曲には「積木遊び」ダンスがついていますので、 皆様ぜひ覚えて、ライブ会場で集団で踊りましょう。 念のため、「ジャクソン夫人」で、スッと指をさすのは、 向かって左側です。 お間違いなく ^^;。 とはいっても、この日に初公開のダンスなので、 この日の観客ダンスはイマイチ。 曲の間にメンバー紹介がありましたが、 かなり笑えました ^^;。
  13. 「幸福論 (悦楽編)」
    そのままアルバム版の「幸福論(悦楽編)」に突入です。 いきなり林檎嬢、「日本共産党」と書いた拡声器を持って絶唱。 この曲、目茶苦茶盛り上がります。 この演奏を聴くとあらためて、 「幸福論」は悦楽編バージョンがずっといいなぁ、 と感じました。
  14. 「丸の内サディスティック」
    で、鞭を拾って「丸の内サディスティック」に突入。 鞭でギターの西川氏を叩くは、 その鞭で縄跳びをはじめるはで、 かなり狂乱状態。 そこに意味不明歌詞爆裂の「丸の内サディスティック」が重なって、 もう観客の皆様も絶好調です。
  15. 「ギブス」(未公開)
    で、ラストの曲は、 あのバラードの名曲「ギブス」です。 今度シングルになりそうな雲行きのこの未公開曲ですが、 永遠の愛そのものに対するアンビヴァレンスを歌ったこの曲、 いつ聴いても素敵です。 東芝 EMI さん、 ちゃんと次のシングル、この曲にしてくださいね (しつこい ^^;?)。 この曲を歌い終わると、 林檎嬢が暗闇にフェードアウトしていきます。
  16. 「同じ夜」(アンコール)
    そして盛り上がりに盛り上がった観客のもとに戻ってきた林檎嬢、 会場の端に置いてあったオモチャのピアノのみを使って、 「同じ夜」の演奏をはじめてました。 安っぽいオモチャのピアノの音が、 何ともいえないノスタルジックな感じを出しています。 この曲は、アルバムでもっとも気に入っている曲だそうです。 私もこの曲はかなり気に入っています。 観客はすでに合唱状態なのですが、 それとこのどことなく物悲しいオモチャのピアノの音が合っていました。 まあ、これもよきかな? 汗で火照った体に、静かな曲が心地よいです。

ということで、 汗びしょ濡れのたまらないライブでした。 林檎姫、最高であります。 やっぱり、「天賦の才能」というのはこういう人のことを言うんでしょう。 でも、もうこのクラスの箱でライブをやることもないんでしょうね。 ちょっと悲しいような残念なような気もします。 しかし、終わった後の冷えたビールの一杯がうまいことうまいこと ^^;。

続きは夕食はやっぱりラーメン編で。


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