三上ちさこvs神田サオリ『Soul stirring two ghosts 〜生魂を揺さぶる二つの霊魂〜』@ 二子玉川KIWA
さて、三上ちさこLive Music vs. 神田サオリLive Painting、行ってきましたよ。 「生魂を揺さぶる二つの霊魂」のサブタイトルのままに、凄まじいライブだった。
今日のライブは久々となる三上ちさこのCD「tribute to...」のレコ発ライブ的な位置づけもあるのかな。 昔の曲としては「澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの」が新バージョンで入っているみたい。 「アザミノ」はじめ、最近の曲もかなり好きなのでCD発売は嬉しい。 5月に銀座でワンマンがあるそうなので、そちらのチケットも購入。
ちなみに、本日のKIWA特製カクテルは「煌め逝くもの」。 fra-foa時代からの古株のファンは感涙。
そして始まるライブ。ステージの後ろに置かれた大きな板。 三上ちさこの音楽に乗せ、次々とペンキで上書きされて即興で描かれていくライブペインティング。完成形だけではなく、その途中の姿こそがアート。 まさに「三上ちさこvs神田サオリ」と呼ぶにふさわしいガチバトル。 絵は、最初は樹のような形で始まり、そこから同心円上に広がっていく。
ライブ自体も三上ちさこ的にはすごい長さ。かつてfra-foa時代に怒涛の勢いで1時間ちょいでワンマンが終わってしまい、SSTVのライブ中継がPVの埋草で埋まった過去を物ともしない、3時間超のライブ。
そして、fra-foa時代の名曲をほとんど含み、今に至る素晴らしいセットリストで怒涛の20曲以上の凄まじい迫力。 第一部から、「プラスチックルームと雨の庭」とか「青白い月」、「月と砂漠」まで出てきたのには感涙。
途中、第一部の終わりに久々に壊れた三上ちさこを見たが、 凄まじかった。「壊せ! 壊せ!」と叫びまくるその迫力に会場が完全に呑まれてた。 しばしの沈黙の後、皆ライブが修了したかと思ったが、まだ第一部が終わっただけ…。
そして第二部。空気の変わった会場は凄い盛り上がり。 最前列付近は汗と飛び散るペンキにまみれた混沌の世界へ。 「blind star」とか本当に懐かしかったし、しかも物凄かった。 比較的新しい「アザミノ(痣身の唄)」なども素晴らしい。 fra-foaの頃からかなりの時が経つのに、三上ちさこは全く衰えない。 それどころかさらに輝きを高めている。
そして神田サオリのライブペインティングは、 まさにここまでのライブを表すような、宇宙に煌く美しい雷槌に、さらに美しい花びらを加えた姿に。 本編ラストはなんと、「小さなひかり。」だった。 三上ちさこの、天までも通る歌声が何もかもを癒してくれる。
そしてアンコール。 懐かしの「澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの。」で盛り上がる中、 さらに絵の中心に何かが書き加えられる。 ラストの「walless」を静かに聴きながら完成したその絵は、 その雷と花と光の中心にある女神様のような顔でした。
本当に凄い音楽とアートの競演を、体験させてもらいました。 ありがとう。