Macbook Air 11.6インチ届く/FileVault2への移行
はてさて、そろそろ前のMacbookのAppleCare Protection Planも終わる今日この頃、 ちょうどいいタイミングで素敵そうなマシンが出てきましたよ。 Macbook Air mid 2011です。てなわけで、注文から1週間かからず、 上海から産地直送で届きました。
箱を開けます。AppleStoreでのカスタマイズで、 11.6インチ、Core i7 1.8GHz、4GB RAM、256GB SSD、USキーボードです。 11.6インチの最高スペックだと思います。
本体を持った感触としては、やっぱり軽い! 軽すぎる! 薄すぎて、これぞむしろ「ブレード」という感じ。 そのまま中華包丁になるんじゃないか。
有線のUSBネットワークも同時に買いました。 一応光学ドライブも買ったのですが、まだ箱を開けてない。
書類の入った箱、今回は光学メディアどころか、 再インストール用USBメモリも付属してきません。 メインのディスクが壊れていなければリカバリーパーティション(650MB程度)から復旧ができるようですし(足りない部分はネットから持ってくるのかな?)、 メインのディスクが壊れれば修理に出せ、というのがAppleのスタンスでしょうか?
というわけで、オープン。薄いねー、小さいねー、軽いねー。 これだけ軽いマシンをメインマシンにするのは、 Libretto使って以来じゃないかな? これでなんとCore i7ですよ。 キーボードはサイズの割に結構打ちやすそうな感じ。
MacbookのキーボードのEjectキーの代わりに電源ボタンですか。
てなわけで、TimeMachineのUSBディスクを取り出してきて、 ここからリストアしつつ初期化作業を行うことに。
さて、電源を入れましょう。 液晶も綺麗。 しかし、今までのMacbookが1280x800ピクセルで、 今度のやつが1344x768ピクセルということで、 実は若干今回のほうがピクセル数が多いのだ。
インストーラの言語選択画面。 なんかまた無意味にカッコいい画面だなw
てなことで、Time Machineからのリストアを指定してインストーラを始動。
容量計算中。これがなかなか終わらない…。
1時間近くかかって、やっと結果が出ました。大丈夫。 では転送を開始しましょう。
2時間半ほどでコピー終了。インストールはさしあたって完了です…。 しかし…。
このMacbook AirのOSはLionです。Lionには、 あまりアピールされていない機能ではありますが、 FileVault2というディスク暗号化システムが入っています。 そして、これこそ私がLionで一番嬉しい機能だったりするのです。
TigerのころからMacOSにはFileVaultというディスク暗号化システムが入っていました。 しかし、LeopardでTime Machineが導入され、FileVaultもそれに併せて改良されたのですが、次のような欠点を持っていました(これはSnow Leopardも変わりません)。
- Time Machineにバックアップが取られるのは、 そのユーザがログアウトした直後だけで、 せっかくのTime Machineの逐次バックアップの恩恵が受けられない
- 暗号化の対象はホームディレクトリとスワップファイルのみであり、 その他のディスクの部分は暗号化されない
- 外付けディスクは暗号化できない
そして、FileVault2はこれらの問題点を全て解消しています。 Time Machineには随時バックアップが取られ、暗号化対象はディスク全体であり、 外付けディスクも暗号化可能です。 しかも
- 暗号化中のディスクもそのまま使用できる
- Time Machineのディスクも暗号化できる(ただし、Snow Leopard以前からは見ることができない)
といういい事ずくめ。
ただし、FileVault2を使う場合は旧FileVaultを利用停止しないと意味がありません。 そのため、一旦旧FileVaultを停止しようとしたのですが…。
すると、
「ハードディスクの領域が不足しているため、レガシーFileVaultを切にできません」
だそうな…orz。なるほど、一回ホームディレクトリを全部展開してからFileVaultのSparsebundleファイルを消す手順なのね。
もう、どうせTime Machineのバックアップあるんだからじゃんじゃんでかいフォルダ消しちゃえ、ってことで空き容量を確保して、いよいよ旧FileVaultを解除!
…しようとしたら、
エラーが起きました
暗号解除中にエラーが起きました(コピー中にエラーが起きました。) このアカウントのFileVault機能は切になりません。
学区死 orz。
さらにいろいろ消してもこのエラーは出続けるので、 戦術を変更。 テンポラリな管理者アカウントを新たに作成し、 そこから一旦Airで自分のアカウントを削除して、FileVaultユーザをなくします。 で、FileVault2を有効化して、そのあと再度自分のアカウントを作成し、 TimeMachine上の旧FileVaultのSparsebundleからホームディレクトリのファイルを直接リストアすれば良さそう。
ということで、内蔵SSDのFileVault2の有効化を開始。
このSSDは爆速だなぁ。256GBの暗号化も1時間かからない勢い。 すごい。
で、暗号化が終わったところで(実際は待つ必要なかったんだけど)、 リストアを開始しました。 まずはSparsebundleをマウントして、 /Volumes/hosokawaにマウントできたことを確認、 再作成したユーザ名hosokawaでログインして、
% sudo mkdir /Users/hosokawa2 % sudo chown hosokawa:admin /Users/hosokawa2 % cd /Users/hosokawa2 % rsync -avEH /Volumes/hosokawa/{.??*,*} .
みたいな感じでコマンドラインでリストアしてみた。 ちなみに、何かの手違いか余計なACLが入ってしまい
drwxr-xr-x+ 4 hosokawa staff 136 1 23 2007 hogehoge
のように、lsのpermission表示の最後に+がついて、 書き込みがPermission Deniedになるフォルダやファイルが出来ることがあったんだけど (あんまり理由を詳しく追ってない)、これは
% sudo chmod -N -R ファイル・ディレクトリ名
で元に戻る(「-R」は階層適用)。リソースフォークとかのEA情報(lsのpermission末尾の@、ls -l@で読める)はこのコマンドでは消えないので安心。
これでリストアが終わったらhosokawaをログアウトして、 先ほどの一時管理ユーザから、
% cd /Users % sudo mv hosokawa hosokawa-orig % sudo mv hosokawa2 hosokawa
という豪快なことをしてとりあえずリストア終了。 まあなんとかうまくいっております。