Yasica F537IRの赤外LED除去改造・Kinectの赤外レーザ撮影
さて、あいかわらずうちで大人気のKinectなんですが、どうも赤外線で測定処理をやっているらしい、 ということで、試しに去年買った赤外デジカメYashica EZ Digital F537IR(フジのIR76フィルタを装着)で撮ってみることに。すると…。
ギラギラ! すごい。これだけ干渉縞が出ているということは、 ただの赤外線じゃなくて赤外レーザを使っているね。
でも、こういう風に暗い部屋で撮影しようとすると、 F537IRに付いている高輝度赤外LEDがとにかく邪魔だったりするんです。 以前から飛行機とかの窓越しに赤外撮影するときにも、 LEDの光が窓に反射したりして、アングルが限られてしまうのが大変だったこともあり、 この際、改造してLEDを除去してしまう踏ん切りがつきました。 てなことで…。
電池やSDカードを全部抜いて、精密ドライバーで周囲のネジを6本外し、 脇の爪を慎重に外して中身を露出させます。 念のため、フラッシュまわりの回路での感電に注意。
あとは、LEDの基板を止めているネジを3本外すと、 あっさりと基板が外せます。
3本のネジを戻して除去完了。あとはカバーを戻します。
これで撮影すると…もはや暗い部屋なのでKinectの姿は見えず、 ギラギラした赤外レーザの光が見えます。
そして、壁一面にこのような点が…。すごいな。
近づいてみるとこんな感じ。
動画でも撮ってみました。面白い!
どうもLight Codingという技術で、赤外線を発する部分と、 それを読み取るカメラとの視差を使って、 この特定パターンがどのくらいずれるかの三角測量をやっているようですね。 こんな感じに。
Kinectの前に紙をかざすと、 細かいパターンの他にも、全体を9分割してさらにその中央に明るい点があるような市松模様の大構造が見えます。
もしかすると市松模様、波長の違う2つの赤外線を出していたりするのかな? もう少し厳しいIRフィルタをかけてみたりするとわかるかも (今はIR76なので近赤外線以上ほぼ全部素通し)。
しかしKinectすごいな!
ところで、英語だと赤外線はinfraredで紫外線はultravioletだから、 赤より紫のほうが上、という意識なんですかね? まあ、周波数でいうと確かにそうなんですが、虹のイメージだと逆だよなぁ、 とかふと思いました。