さよならHMV渋谷
さて、渋谷にやって来ました。
HMV渋谷、本日で閉店です。このセンター街の景色も今日までですか。
しかし微妙っちゃ微妙だな。私は特に渋谷系とか呼ばれる方面には興味なかったし、 HMV渋谷の全盛期と呼ばれた時代のHMV渋谷はよく知らない。
HMV渋谷で知った音楽ってのもとても少ない。 あえて言えば一青窈くらいのものだ。 今日のHMVの壁に広告が出ているCoccoはそもそもタワレコで知ったし、 今でも長く聴いているアーティストの中にはタワレコで知った人がずっと多い…。
でも今は、新しいアーティストを知るという行為は、 私の中ではネットとライブハウスという2つに二極分化されてしまいました。
この間の北欧での惨憺たるCD屋状況を見たときに思ったのですが、 それを考えれば日本のCD屋は結構頑張っていますよ。 街を歩けばそこそこCD屋は存在しているし。
ネットで便利にはなりましたが、 一方でCD屋の雰囲気は今でも好きなんですよね。 旅先に行ってCD屋が壊滅していたりすると、がっかりです。 一方で、CD屋に行く回数はめっきり減ってしまったので、 HMV渋谷が閉店すると聞いても、まあ、むべなるかな、と。
ヘルシンキで、素敵なCD屋だな〜、と思った「Digelius Music」みたいに、 音楽大好きな店長が頑張ってやってるぜ、 みたいな個性的で尖ったCD屋はやっぱり無くなってほしくないけど、 CDってメディア自体が衰退していくとそういうのも難しくなって、 レビューサイトみたいな形で生き残るしかなくなってしまうのかな。
生の音楽は、やっぱり「そこにある」から、それは大丈夫だと思うんだけどね。
と思いながら、閉店バーゲンセールで70%引きのCDを5枚、 HMV渋谷がデザインされたHMVギフトカードで購入し、 青山のライブハウスに向かうのでありました。