Yashica F537IRによる赤外線写真で見るシベリア上空

さて、成田→ミュンヘンのLH715便、無事に離陸しました。 あ、同じ方向に向かう飛行機が見える(翼の下の雲の中の小さな点)。

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DMC-TZ10の12倍光学ズームではここまで大きく出来ます。 JALですね。

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まあ、それはそうと、シベリア上空までやってきました。 雲が綺麗なんですが、残念ながら空気中のちりなどに邪魔されて、 雄大な大地の姿があまり見えませんね。

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拡大すると少しは河っぽいものが見えるのですが…。 肉眼ではこれより少しはマシですが、見にくいことには変わりありません。

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そんなところに、先日購入した赤外線デジカメ、 Yashica EZ Digital F537IR (+IR76フィルタ)で撮影してみました。 先日も書いたとおり、そもそもこのカメラでは飛行機からの風景をまず撮ってみたかったのです。

すると、予想をはるかに超えた素晴らしい画像が! 波長の長い赤外線は、 空気中の塵を避けて進みます(夕焼けが赤くなるのと同じ原理です)。 そして地面の草、すなわち植物は、赤外線を強く反射して白く輝きます。 水は赤外線をほとんど吸収して黒くなります。

そうして出てきた画像がこちらです。 人間の手の入っていない、シベリアの美しい大河の姿がくっきりと写っています。 まさかこんな綺麗な写真がこのデジカメで撮れるとは思いませんでした。

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ということで、シベリア上空で最初の機内食。

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牛肉柳川風。

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スモークサーモンなど。

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細巻きとフルーツ。

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そしてやっぱりルフトハンザだとビールが飲みたくなるなぁ…という感じでした。

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ちなみに、何かの手違いで洋風のメニュー(チキン)は食事が二回分とも同じもの(二回目の食事のもの)が積まれてきてしまったらしい。 ということは、他にも一回目の食事と同じものが二回出てくる便があったのかもね、この日。

さて、このA340の機体、新しいタイプのようで、例えばシートにこんな感じでドリンク専用のホルダーが付いていたりする。これは食事の時にも水は別の場所においておける点で便利だし、素晴らしい。

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で、なんと言っても特筆すべきなのはトイレ。この期待のトイレは、 客席から階段を下った場所(つまり貨物室のフロア)にあって、 そこに集中して6室くらいトイレが置かれている。

そのため、トイレの側で臭かったり人が絶えず出入りして落ち着かなかったりする席がなくなっただけではなく、 トイレの列も、一箇所に固まっているだけ効率が良くなるなど、なかなかいい構造でした。やるなぁ、ルフトハンザ。

さて、さらに赤外写真を何枚か。

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上の写真と同じ場所を撮ったもの。 赤外線は塵には強いが、雲によっては簡単に遮られ、 地面に濃い影を残す。雲の下に入ると急に涼しくなるのはこの現象ですね。

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さらにしばらく行きます。

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上の写真とほぼ同じ場所を写しているのがこちら。 たくさんの湖が草原の中に散らばる景色。

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大体、これほど綺麗に地平線が写るということ自体、尋常ではない写真ですよね。 しかし、やはりロシアは広いなぁ。しみじみ。続く。