赤外コンデジ「Yashica EZ Digital F537IR」

ヤシカのEZ Digital F537IRというデジカメを買ってきました。 こちらのデジカメの特徴は赤外線ナイトモード。 とは言っても、夜に撮るためにこちらを買ったわけではなく、 コンデジ赤外線写真を撮るために買ったのです。 以前紹介したように、 デジカメのCCDは本来赤外線を紫色の偽色として写す性能を持っていますが、 これでは通常の撮影の邪魔になるため、 カメラの奥にローパスフィルターがあり、赤外線をカットしています。

このローパスフィルターを除去改造することで、 デジカメを赤外線対応することができるわけですが、 こちらのデジカメはIR対応を謳っている以上、 ローパスフィルターを介さずに撮影できるはず。

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というわけで、値段も安いので、とりあえず買ってしまったわけです。

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肝心のローパスフィルターはどうなっているかというと…、 この動画のように、IRモードを起動するレバーを引くと、 レンズ最前面にあるローパスフィルターが除去されるようになっているようです。 素晴らしい。

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IRモードをオンにすると、前面についている赤外LEDが点灯する。 これは肉眼でもほんのり赤く見えるが、 通常のデジカメでも、ローパスフィルターを通り抜けてもかなり明るく紫色の偽色が出る。

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ビデオのリモコンの赤外LEDの明るさとは段違い! 多分、高輝度赤外LED…みたいなものなのでしょう。

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…電池の無駄だから切りたいなぁ(笑)。

(追記) 後日、改造して赤外LEDは外してしまいました。 詳しくはこちらを。

ボディのシールを剥がしたら、汚い糊が残ってしまった。 こういうのって綺麗に落とすにはどうしたらいいのだろう?

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でまあ、プチ工作。このレンズの部分に、 可視光を通さないフィルタを貼りたい。

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ということで、買ってきた富士フィルムのIR76フィルタ。 760nm以下の波長の光をほとんどカットしてくれます。

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とりあえずテストなのでいい加減にハサミで切ったフィルタを両面テープで貼りつけます。

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あまりに見栄えがひどいので、後で円形カッター (中央に穴を開けずに丸く切り抜けるやつ)を買ってきて、綺麗に仕上げ直しました。

で、某所で撮影テスト。うん、見事に美しく植物の葉が白く輝き、空が黒く引き締まっています。 赤外モードでは自動的に撮影が白黒になるので、Photoshopなどでの後処理も必要ありません。

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面白いカメラですね。空が黒く映るのは、長い波長は空気中の塵を通り抜けるためです。 夕焼けが赤くなるのと同じ原理ですね。

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これで飛行機からの風景とか撮ってみたいなぁ!

追記: 実際に飛行機から撮ってみましたよ! (シベリア, ロシア北西部, 北欧, ...)

追記: さらに、動画も撮ってみました。作例はこのあたりで。