紅月ノリコ/矢野絢子『憧現~akogen~一艶目』@恵比寿天窓.switch
はてさて、恵比寿天窓.switchで行われた紅月ノリコさん企画のイベント「憧現」の第一回に行ってきました。開演が19:30だったのですが、仕事が終わったのが19:30…orz。タクシーで恵比寿天窓まで直行し、着いたのが19:40過ぎ。
すでに紅月さんのステージが始まっていて、2曲目の「ポーカーフェイス」を演奏中。
なんと、紅月さんは弾き語りライブは10ヶ月ぶりとか。実は私も予定が合わなかった時期が結構あって、紅月さんの弾き語りライブは一昨年のワンマン以来かも。
今回の企画は、いつもの音楽仲間じゃなくて、あこがれの人を対バンに呼んでみたいという企画。今回の矢野絢子さん、次回は拝郷メイコさん、そして第三回は篠原美也子さんというなかなか絶妙なブッキング。
久しぶりの弾き語りライブ(しかも数日前まで立って歌うスタイルのバンド・ソノラディクトの活動一本槍) だったこともあり、正直以前の紅月さんに比べて鍵盤のキレが甘いかなぁ、というところもありましたが、歌は良かったなぁ。
特に、一昨日出来たばかりだという新曲(タイトル未定)は、ああ、紅月さんこんな歌もできるんだ、という新機軸。プライベートでの幸せな感じがじんわりとにじみ出る歌だなぁ。愛だよ愛!
「依存的幻想」は、若かりし頃のいろいろなグチャグチャがほとばしっている曲なんだけど、ソノラディクトで歌ってみるとコミカルな感じも出てきて、心境の変化により今後は紅月ノリコの歌ではなく、ソノラディクトの歌として卒業させてあげたい、そういう曲になったのだそうです。
「+α」やラストの「原石と宝石」とかは、少し昔とアレンジが変わりましたね。新しいアレンジもなかなか良かった。久々の紅月ノリコ弾き語りライブを堪能させていただきました。
本日のセットリスト。
- 落陽
- ポーカーフェイス
- 孤高の人
- つくし
- 新曲 (タイトル未定)
- 賞味期限
- 依存的幻想
- +α
- カオス (ソノラディクト)
- 原石と宝石
さて、幕間の休憩で満員状態の会場に椅子が追加されたため、座ることができました。で、ふと気がつくと真後ろに篠原美也子さんが! こんなところで、「どうも…」なご挨拶(笑)。
さて、次は矢野絢子さん。紅月さんが知ったきっかけは、ピアノ弾き語り活動を始める前にTSUTAYAで見つけた「ナイルの一滴」だったそうです。ステージ前のSEは今日は「手のひらに十二月」。
1曲目は「はるのはね」。聴いたことがない曲だったんだけど、これがすごく素敵だった。3月は「しおり」ということで、和の香りのただよう「水之月」 や「桃若」など…。
「エンプティ」を演奏している最後の方でなんかシャリーンという感じの異音が。なにが合ったんだろうと思ったら…。
「恵比寿天窓に出るのは初めてなんです。ここの自慢はなんといってもこの、週一回調律が行われるというグランドピアノなのですが…」
「……すいません、弦を切ってしまいました……」
ということで、歌小屋でいつも切ってしまう「ミ」が切れてしまったのだそうで。ツアーで切るのは初めてだそうなので、貴重な瞬間を見てしまったらしい。
「……んー、…今のは忘れましょう」
ということで、中川千夏&ジーナイベント・唄の舟での歌「唄の舟」や、東京妻(笑)らしい高満洋子さんの「小径」が続きます。
教科書に載っていたのを熟読していたことから出来たという、「智恵子抄」の「レモン哀歌」。詩の風景が浮かぶような、そんな曲。あらためて詩だけを読んだら、やはり矢野絢子さんのあの少年のような声で脳内再生されてしまうようになってしまった。
そしてこの季節はやっぱりこの曲が聴きたい「吉野桜」 。桜の満開の時期に間に合わなかったのが残念だけれども。ラストは「おるき」。そうか、この曲も「しおり」の曲だったんだ。いいよね、土佐弁。
アンコールは紅月さんとのセッション。紅月さんのリクエストは「愚かさゆえに」。未音源化曲を持ってくるところが紅月さんマニアックすぎ。さすが美也子さんのクレクレタコラ会員だけのことはあります。
昔の自分の姿を思い、すごく共感出来た曲なのだそうです。熱く語りすぎて矢野さんが「これだけ語ったから歌わなくていいか(笑)」などと茶々を入れられていましたが、この二人のセッション(矢野さんグラピ、紅月さん)による「愚かさゆえに」、とっても良かった。
というわけで、矢野さんのセットリスト。
いやー、堪能しました。
次回の拝郷メイコさんとのライブのチケットも買ってしまいました。次回は遅刻せずに済むかな? 会場売りチケットが入場最優先、らしいです。
ちなみに、この後恵比寿天窓.switchから程近いマンタ食堂で、白百合をロックでいっぱいひっかけて帰りました(笑)。