ビール造り教室・第1回
はてさて、 うちの近所にマイクロブリュワリー「クラフトビア・ムーンライト」というお店があります。 ここではいつも手作りビールを安く飲めるのですが、 そこでビール作り教室がある、ということで、行ってまいりました。 11月15日と29日の2回にわけて行われます。
一応、家で作ると現在の法律では酒税法に引っかかるようです。 同じ発酵食品でも、漬物や醤油、味噌、納豆などは自分で作ってもいいのに、 何故酒は自作してはならないのでしょう。 ビールとパンとは酵母さえほとんど同じ(「もやしもん」でおなじみのS.セレビシエの品種が違うだけ)なのに、 パンはうちで焼けるのにビールは作っちゃダメ。
…なのです。売るのは無理でもいいから、自分で飲むため位、作らせてよ、と思うけどね。
まあそんなかんなで、まずは座学から。 基本的には糖分を発酵させてアルコールを生成することによって酒を作るのだけれども、 通常状態の麦にはそれほど糖分がないらしい。 そこで、麦芽(モルト)が使われると。 麦芽は芽を出すためのエネルギーとして、 澱粉が分解されて麦芽糖になっているらしい。
ああなるほど、口噛み酒と同じ原理ね。
これを酵母が発酵させることで、アルコールと二酸化炭素が発生する (まあ実際は、糖分をさらに加えて発酵させるようだけれども)。 で、途中で瓶に密封し、その時点から発生する二酸化炭素が気圧で水中に溶け込むことで、 あのビールの炭酸になるらしい。
ということで、作業開始。 まずは、モルトエクストラクト(麦芽とホップを加工したビールの材料)を水に溶き、 麦芽糖を加えて加熱する(麦芽糖を加えなくてももちろんできるらしいけれども、 味が濃くなりすぎてしまうのかも)。
ちなみにモルトエクストラクトをそのまま舐めると、 なんか濃縮した麦芽コーヒーにちょっと苦味を加えたような…、そんな味でした。
これを消毒した樽に入れ、水を足して規定の容量にする (ここでは合計16リットル)。
比重計で糖分を測定。ここから、最終成果物のアルコール度数が計算できる。 結果は3.3%。ちなみに、1%以下なら家で作っても合法ですが、 そのレシピだとあんまり美味しくなさそうです。
で、上面発酵ということで、 ビール用のドライイースト(見た感じはパン用のドライイーストそのもの)を、 水面の上にさらさらと振りかけます。 そして蓋を閉じ、上に空いた穴に、中から外に一方通行で二酸化炭素を逃がす弁を付けます (逆流させると外の雑菌が入るので)。
これで準備完了。この店にある、発酵用の20度くらいに保たれた場所に置いて2週間、 発酵させるとのこと。 なんか家で作れば「かもしている音」がサワサワとするらしいのですが、 それが聞けないのが残念です。
ということで、教室第一回はこれで終了。面白かったー。 昼ですが、ここのビールを飲ませて頂きました。美味しい。 出来上がりが楽しみになります。
そして家に帰って、コテコテのナポリタンを作って昼飯にしました。
続きは二週間後に。