篠原美也子『HELPLESS』@渋谷O-West

はてさて、篠原美也子さんのワンマンライブ@O-Westに行ってきました。今回は定例通り、やはり雨。

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尾てい骨骨折からまだ復帰していない私としては、クッションを持って行きつつ、やっぱり座るのがしんどかったので、クッションを壁に付け、壁により掛かってずっと立って聴いていました。

まあ、篠原美也子@O-Westにはかなり妙な体調の時に行くことが多いなぁ、と。3年前のStand and Fightの時も、半年以上最悪に体調を壊していたときで、さらに会場で悪化してきて立てなくなってしまい、かなりの時間を後ろの外に出る扉のところのスペースや、トイレに行く階段でへたり込んで聴いていた。

でも後半には頑張って出ていき、まさにStand and Fightだなぁ、と後から笑い話になる感じだった。まあ、それに比べれば今回はだいぶマシだ。

最初の方で、ん、なんかピアノおかしい? と思っていたら、実はペダルが接触不良だったとか、小さなトラブルがありつつも、「flower」→「夜間飛行」→「Dear」というなかなか素敵な流れで始まりました。

今回、前半では「月と坂道」→「流星の日」→「空に散る」の流れが素晴らしかった。新曲の「Wing with Wind」もとても良かったね。あなたが翼、私が風。

一方で、こういう音楽を聴きながら、実は前日に古い友人から久しぶりに連絡が来て、悩んでいることを電話で2時間ほど話したことをずっと考えていた。

そんな事を考えていたときに新曲の「HELPLESS」を聴いた。今まで篠原美也子の曲でここまで「死」をダイレクトに歌った曲はなかったと思う。

昨日の友人に、連絡してきてくれてありがとう、と思った。人生に無駄なことなど一つもないさ。

そして同時に、五日後にニ回忌を迎える、さらに古い友人のことを思い出していた。多分、美也子さんも似た思いをしたのだろうな…。

アンコールのMCで、いよいよアルバム作るぞ宣言。しかも今度は、自前で全部、「篠原レコード」(仮称)から作るという「自称社長」方式。メジャーからインディーズとやってきて、さらに第3の変化があるとは思わなかったぞ、とのこと。16年来の戦前派の私としては、またいろいろと楽しみです。

アンコールは、「茜」→「M78」→「秒針のビート」→「Journey」という素晴らしい流れ。さらにアンコールのしつこいファンに、会場全体で「誰の様でもなく」を歌声喫茶状態のダブルアンコール。

「たかが二十歳、されど二十歳」のこの歌自身が、よく考えれば既に二十歳を過ぎている(リリースされてからも16年経っている)ということに、時の流れを感じた今日のライブのラストでした。

セットリスト。

  1. flower
  2. 夜間飛行
  3. Dear
  4. ありふれたグレイ
  5. You're so cool
  6. my old lover
  7. 月と坂道
  8. 流星の日
  9. 空に散る
  10. プラネタリウム
  11. Wing with Wind(新曲)
  12. Last Quarter
  13. compass rose
  14. 逆光
  15. HELPLESS(新曲)
  16. いずれ散りゆく花ならば
  17. S
  18. [En.] 茜
  19. [En.] M78
  20. [En.] 秒針のビート
  21. [En.] Journey
  22. [En.2] 誰の様でもなく