矢野絢子「朔月の色彩(さくづきのいろいろ)ー第2回 リクエストライヴー」@AOYAMA月見ル君想フ
はてさて、月見ル君想フでの矢野絢子ワンマンのセカンドステージ。後半は嶋﨑史香さん(ヴァイオリン)と二人での、リクエストライブです。
前回のリクエストライブは開演前にその場で投票、その場でセットリストが決まるという豪快さでしたが、一応今回は前日までが締め切りと言う事で、少しは余裕を持たせたようです。
さて、一人二曲(CD化されている曲のみ)の投票で人数も少ないため、かなりバラけたようです。
私は何に投票したかというと、いろいろ想い出深い曲という意味で、「一人の歌」と「ロクゴ」に。前回もこの組み合わせだったんだけど、入ったのは「一人の歌」だけでした。ということで、今回はどうなることやら…。
今日はCDの歌詞カードを全部持ってきていて、「お守りです」とのこと。かなり表がばらけて、同一順位が多数。12曲やるけど、6位までとのことです。
さて、第6位は…「愛の迷路」。そう来たか。一昨日の中間集計では入っていなかったんだけど、その後の追い上げで入ったそうです。んー、1発目にしてカッコいい。
第5位、同票で3曲。まずは「吉野桜」 。庭に突然両親が桜を植え始めたことから作られたという曲。名曲すぎる。まあ、季節的には季節はずれなんですが…。そして次の5位の曲は…。
「久しぶりの曲をやります」
「古い曲ですよねー」
「1998年?」
そういえば昔FC特典でもらった1998年の音源にもこの曲入っていたけど、正直今と同じ人がピアノを弾いて歌っているとはとても思えなかったからなぁ…。
昨日の宝美さんもだけど、この年頃の人は、いきなりめきめきと成長していったりするから(笑)。でも一方で、この時代からこのクオリティの作曲と作詞ができたってのも、本当に末恐ろしい。
さらに同票の5位もう一曲は…。
「ジーナさんが最近カバーしてくれました」
「実は女子に人気です」
ということで「金色の匂い」。前回のリクエストライブでは一曲も入らなかったアルバム「星ヲ抱ク者」から、ついにやってきました。一番好きなアルバムなんだよね、これ。
私はなにげに最近のアレンジが好き。
さて、次は第4位、同票で2曲。
「この曲は意外ですねー」
「前回は1票しか入らなかったんですが」
ということで、「ライオンフラワー」。
「死刑囚の歌です」
「なんか真ん中に黄色いのがあってまわりにバッバッと花びらがある花をライオンフラワーって勝手に呼んでいたんですよ。」
「本当は違うらしいんですけどね(笑)」
いやー、前回のリクエストに比べるとかなり渋めのランキングになっているかも。「星ヲ抱ク者」からさらに2曲目。すごい歌詞の曲なのだ。
「ある意味、ファーストワンマンより緊張しています(笑)」
さらに第4位もう一曲は「小屋歌」。
「このアルバム『サマーヴァケイション』は2枚組ですが、それぞれ産前、産後の作ですね」
「いまでもこの昔の歌小屋のラストライブはいろいろ思い出します」
久しぶりにライブでこの曲を聴いたなぁ。
さて、いよいよ3位。同票2曲あったらしい。
「もーしわけないけど、この曲は久しぶりで…歌詞カードを見せていただきます」
「普段12月しか歌わないんだけどなぁ…10ヶ月ぶり」
ということで、やっぱりあの曲。バースデイソングの「ふたつのプレゼント」 。私も久しぶりに聴いた。すごい曲だ。例の部分はついに、
「12月25日、私は30になるよ♪」
になってました。んー、再来月ですね。そしてもう一曲は…。
「この曲は、初めて私の曲が楽譜になった曲ですね」
「私はEを弾いているのかと思っていたらEじゃなかったとかそういう…」
なるほど、「一人の歌」 ですね。メジャー最後のアルバム「窓の日」の初回特典が楽譜だったのですが、あの時初めて採譜されたのだそうで(矢野さんは楽譜を書かない、見ないの人だったのですが、第一部のバンドでは、さすがに頑張って楽譜を書いてみたのだそうです)。
で、ということは私のリクエストが一つかなった! ということで。…いや、本当に名曲ですよこれ。
いつかまた明日にでも
僕が傷つき転んでも
その痛みは僕のもの
他の誰にも伝わらない
あなたがそこにいなくても
きっと僕は立ち上がるだろう
あなたがどこかで歩いてるから
僕もまた歩き出すだろう
一見突き放しているようですが、とても優しく、真摯な歌だと思います。
「休もっか」
「あ、そうだ…!」
ということでここで衝撃の告知。まあ、昨日から気がついていましたが…嶋﨑史香さん、ただいま妊娠5ヶ月とのこと!
「しばし見納めです。よく見ておくように」
「あ、残念ながら…いや、残念じゃないけど、9月に籍を入れてます」
「お相手は一般の方です」
「男性諸君、みんな泣いてるでしょ…ざまーみろっ(笑)!」
爆笑。いやー、史香さん矢野絢子の男性ファン諸君に大人気だったからねー。
ということで、いよいよ2位。ここに至っても同票がなんと3曲。みんなばらけすぎ(笑)。
「まあ、これは来るかと思ってましたよ」
ということで、「てろてろ」 。やっぱりあらためて聴いても名曲やねぇ…。
そして、次は私も意外だった、この曲。
「いやー、まさかこの曲が来るとは」
なんと「笑顔」でした。んー、前回のランキングよりも格段に渋さを増している気がする。このライブ。静かにぽろんぽろんと続くこのメロディ。
そして次は…なんと。私、もうかなりあきらめかけていたんですが…。
「いやー、次も、この曲が入るとは」
「年を取ってもこの歌が歌えるシンガーでありたいと思っています」
私が一番最初に矢野絢子に「ガツン」ともらった思い出の曲。相変わらず明るいメロディと対極的な曲。
あたしは死にたいと思ったことなんて
たった一度だってないんだよ
ただ殺したいと思うだけだ皆殺してやりたいよ
それでも愛しいと思うんだ
大嫌いだ 大嫌いだ
大嫌いだ だいきらいだ
お前らみんな
やっぱりすごすぎる…。
「前回は『星ヲ抱ク者』からは一曲も入らなかったですからねぇ」
「でも、今回も最新の『星カンムリ』からは一曲も入ってないね」
「…んー、まあ、難しいことは考えないことにしよう(笑)」
ということで最後の一位は…。
「やはりこの曲ですか…」
「強いですねー」
はい、予想通りの「ニーナ」 でした。12分の長丁場、あの世界を堪能させていただきました。
なかなか面白いランキングでしたね。またほとぼりが晴れた頃に第3回をやりたい、とのことです。アンコールはどうしようか、ということで、会場にリクエスト。
結局「明るい方へ」 と「カーテンコール」になりました。「明るい方へ」でみんなで盛り上がり、「カーテンコール」でまさにアンコールのラストらしくしんみりと。
いやー、本当に楽しかった。次も楽しみにしています。第1ステージ1時間半、第2ステージ2時間と、合計3時間半、27曲という矢野絢子daysでした。あの勢いで3時間半って…すごすぎる。
あと、史香さんの無事のご出産と復活を、心待ちにしております。歌小屋女性陣、最近めでたい話が続いてますね。
「…ざまーみろっ(笑)」
ということで、第2ステージのセットリスト。
- (6位) 愛の迷路 (あいのうた)
- (5位) 吉野桜 (窓の日)
- (5位) 燐光 (浅き夢)
- (5位) 金色の匂い (星ヲ抱ク者)
- (4位) ライオンフラワー (星ヲ抱ク者)
- (4位) 小屋歌 (サマーヴァケイション)
- (3位) ふたつのプレゼント (窓の日)
- (3位) 一人の歌 (窓の日)
- (2位) てろてろ (ナイルの一滴)
- (2位) 笑顔 (あいのうた)
- (2位) ロクゴ (星ヲ抱ク者)
- (1位) ニーナ (ナイルの一滴)
- [En.] 明るい方へ (ナイルの一滴)
- [En.] カーテンコール (あいのうた)