伊波緑ライブ @ 浦添groove
はてさて、というわけで、夕飯を食ったFavorite Cafeから、 3人でタクシーで勢理客(「じっちゃく」って読みます)交差点まで。 浦添grooveで伊波緑さんのライブを聴いてきました。
なかなか聴く機会の少ないライブが偶然、丁度那覇滞在の2泊のうち1夜にマッチしてよかった。
かつてはナイナイバンドというバンドで、沖縄の戸川純と呼ばれた人だったらしいのですが、今はピアノ一本弾き語りで歌っています。
浦添grooveはなんか入口からしてうらぶれつつアンダーグラウンド…、な感じがいい小さなライブハウスです。
狭い舞台の右側にぴったりつけたアップライトピアノ、壁のにボール紙の卵受けの凸凹…、などを見ていると、高知の旧歌小屋の2階で聴いた矢野絢子のライブを思い出します。
沖縄のアーティストには珍しく、この人はかならずジャストオンタイムでライブは始まります。ピアノ、そしてまっすぐな声のシンプルな構成。ピッピ隊長がファンなのもよくわかります。
まあ、声は矢野絢子というよりは矢野顕子的な雰囲気に近いのですが(笑)、音楽性としてはずっと矢野絢子やピッピ隊長に近いものがあると思います。決してテクニックは上手だとは思いませんが、それでもとてもひかれる音楽です。
今日のライブ、なぜか不思議に緊張している感じがずっと伝わっていた前半から、力強く歌声が響いたように思った迫力の後半まで、独特の緊迫感のある、濃厚な50分、14曲を聴かせていただきました(ピッピ隊長と同様、一曲一曲が短い)。
途中MCで、なんか一つの曲がぐるぐる頭を回っていて落ち着かないんです、と言ってアカペラで歌った謎の曲以降、どんどん迫力が出てきた感じがしました。
特に、ラストの曲名不明の新曲から、「海を遠く離れて…」で始まる無題の曲、ドライブ、終わりの季節までの4曲は本当に素晴らしかった。圧倒でした。
前回、2年ほど前に聴いた時は、お客さんが私を含めて4人しかいなくて、なんでこんないいライブにこれしか客がいないんだよ、と思ったのですが、今回は我々3人に、なんとかお会い出来たこばたくさん夫妻、それからそれ以外にも何人もお客さんがいて、結局10人ちょいいたんじゃないかな。
いやー、いいライブでした。
- 曲名不明
- 曲名不明
- 夏の言葉
- ふたりのあさごはん
- ドロップ
- ホットケーキ(Dragon Ash)
- きみは
- 曲名不明(アカペラ)
- 温度計
- M78
- 曲名不明
- 無題(海を遠く離れて…)
- ドライブ
- 終わりの季節(細野晴臣)
矢野絢子やタテタカコ、ピッピ隊長…という系列のファンの人にはかなりお薦めできると思います。もし沖縄に行く時は、浦添grooveのサイトのスケジュール表をチェックしてみましょう。
一枚だけCDを出しています。伊波緑「Drive」。名盤。沖縄系のCD通販サイトからは全国買えるんじゃないかな。うーんと、ここ(試聴もできる)とかこことか…。
さらに続く。