川江美奈子/宝美/城南海『L'ULTIMO duo Vol.3』@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

さてさて、またしても宝美さんのライブに行ってきましたよ。前回の代官山UNITでのライブがかなり不調っぽかっただけに、どうなるかと思っていたのですが……今日はなんとも最高でした!

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本日の出演者は以下の通り(出演順)。

3人くらいのイベントがやっぱりゆっくり聴けるし、合間の舞台設営も少なく済むし、やっぱりいいよね。整理番号9番だったので、某同行者の趣味にも配慮し、向かって左側の最前列に陣取りました。

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それはともかく、前回のUNITでもそうだったんだけど、チケットのモギリのお姉さん、3人しか出演者がいないんだから「誰のお目当てで来たか」の回答くらいちゃんと聞き取ってくださいー(笑)。宝美さんは「ぼうみ」って読みますから!まあ、今日は知らないと多分読めない名前の人が2人出演だからなぁ…。

というわけで、城南海さん。第一印象。可愛すぎ(笑)。なんというか、国仲涼子系の正統派の南方美少女なんだけど、大きなバンドをバックにひとたび歌いだすと、やはり奄美の島唄をベースに持っているだけあって、ファルセットボイスがとても美しい歌声でした。かなり、いい。

かといって、それを元ちとせほど前面に出しているわけではなく、ところどころに出している感じなのがまたよい味わい。4月にセカンドシングルを出すそうだけれども、楽しみだ。しかし、まだ10代か…。

最後にやったファーストシングルの「アイツムギ」 iTunes Store もよかったけれども、中盤にやった、アイルランドの「島唄」に歌詞を付けたという曲が、シンプルでとてもよかった。

沖縄には数限りなく行っているにもかかわらず、まだ奄美には行ったことのない私ですが、やっぱり奄美も行ってみたいなー、とか思ってしまいましたよ。鶏飯食って、黒糖焼酎飲んでまったりしたい…。

ということで、次はいよいよ宝美さん。今日のバンドメンバーはピアノ・鶴谷崇、そして今回が初参加となるチェロ・結城貴弘の2人のみというシンプルな構成。まずはバンドのメンバー2人のみが登場して、ピアノの演奏から始まりました。そして、宝美さんが登場して一曲目は…「夏祭り」。

おお、いいね!春を通り越して夏かぁ…。しかし、あらためてこうして聴いてみると、やっぱり前回はかなり調子が悪かったことがよく分かるなぁ。ところで、スキンヘッドからだいぶ髪が伸びて来て…髪がそこはかとなくたむらぱんみたいになってます(笑)。いや、色も似ているし。

前の城南海さんが結構大音響でやっていたこともあってか、ちょっと音響のボリューム小さいかな、と最初思ったのですが、これはこれでゆったり聴けてよかったと思う。

ここでMC。「えっと〜♪」から始まって、いい感じにツッこめる感じの楽しいMCでした。そうそう、この調子ですよ。面白かった!

2曲目は「聴こえる」。今回はチェロが入っているので(ずいぶん以前も、数回チェロとやったことありましたよね)、アレンジもちょっとスローな感じでとてもチェロを活かしています。っていうか、このチェロの結城さん、いいですね。

さて、ここで一旦チェロの結城さんが袖に引いて、なんか宝美さん舞台の上でくるっと一回大きく回って…「風」。

…を、歌いだしたのはよかったんだけど…「あーーっ! …ごめんなさい、もう一回!」と鶴谷さんに。どうやら歌詞の中の花の順番が飛んでしまったらしい(笑)。「えーっと、次なんでしたっけ、分かる人いますか?」と観客に聞いてるし。

ちなみに私はちと自信がなかったけど、多分2度目に歌った時も順番間違ってたと思う(笑)。いやー、でもこの曲は本当にピアノが素敵ですね。

ここで再び結城さんが登場。メンバー紹介がされたんだけれども、結城さんはさだまさしのサポートもやっているそうで、当日いきなりセットリストを決める環境で鍛えられたのだとか。

続けて、鶴谷さんの紹介で、後ろの方から「鶴ちゃーん」と野太い声をかけた方、とてもいいタイミングでナイスでした(笑)。今日はMCがいい意味でかなりグダグダっぽくなっていてとても楽しい(前回が悪い意味でグダグダだっただけに余計…)。

チェロの演奏から始まるこのメロディは何だろう…と思ったら、アカペラになって…「千年恋歌」の始まりでした。いやー、鶴谷・結城コンビのサポート、とてもいいですね。とても気持ちのよい「千年恋歌」を聴くことができました。そしてそのまま「心の鍵」に。今回は本当にいいライブだったなぁ。

で、ここで結城さんはさようなら。ラストは鶴谷さんのピアノのみで、前回のUNITで初披露だった新曲「約束」。前回も「いい曲だなぁー」、と思ったけれども、今回はさらにじんわりと聴けました。

いいライブだったなぁー。最後に「ぺろっ」と舌出して去っていくぼーちゃんが可愛かった(笑)。

ということで、セットリスト。

  1. 夏祭り
  2. 聴こえる
  3. 千年恋歌
  4. 心の鍵
  5. 約束

トリは川江美奈子さん。一度生で聴いてみたかったんだよねー。今回は、最初の城南海さんのステージから宝美さんステージに、どんどんステージ上の楽器が減っていったんだけど、ついにここでピアノ一本に。

最初は弾き語りで、中島美嘉に提供した「桜色舞うころ」のセルフカバーから。昨年リリースしたセルフカバーアルバム『letters』のセルフカバー曲中心の構成でした。

途中で、ピアノサポートになんと武部聡志が登場! おお、大御所! 私にとっての武部聡志といえば、一青窈よりはやはり斉藤由貴の黄金期のアレンジャーとしてだろう。特に「風夢」は傑作だったなぁ…(年がバレる(笑))。なんてことを思いながらも、ちょっと感激。

また、鶴谷さんとはかなり違ったピアノなんだけど、いいピアノだったと思う。ということで、アンコールまで素敵な歌声とピアノを、ゆったりと楽しみました。

ふう。三人三様でレベルの高いいいライブでした。ぼーちゃんも前回の低調っぷりからしっかり復活していてよかった!

終演後は、物販で城南海さんのCDを買って、ちょっとお話ししながらサインをもらいつつ、ぼーちゃんとなにげに濃ゆいオフレコ雑談をしつつ、さらに鶴谷ファン軍団の濃さを横目で眺めつつと、まさかこんなでかい会場でこんなまったりしていいの? 的な感じでした。楽しかったー。

次回のライブは代官山の「晴れたら空に豆まいて」で4月17日。対バンはarpと池田綾子(素晴らしい!)、というこれまた3組でじっくり聴けそうなイベントです。楽しみ。そういえば今日、晴れ豆のKさん、お客さんとして見えてましたね。

てなことで、春キャベツがそろそろ美味しい季節。職場から直行でひもじくなっていた私は、センター街横の桂花ラーメンで太肉麺を食べて、ほっと一息。

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