宝美 ファーストワンマンライブ 『砂時計』@ 青山・草月ホール

さて、草月ホールで行われた宝美(ぼうみ)さん(音楽が流れます)のファーストワンマンライブに行ってきましたよ。

でもね。この日はずいぶん前から絶対に外せない会議の予定が入っていたのです。うー。しかも18:00〜19:30と、開演時間を30分過ぎる時間が組まれている…。嗚呼、記念すべきワンマンライブの日だというのに orz。

で、会議自体は順調に進んだんだけど、やはり早く終われー、という願掛け&テレパシーも虚しく、終わったのは19:27頃(まあ、延長にならなかっただけでもラッキーだけど)。そこから桜田通りまで走り、前の客が降りているタクシーを発見。乗り込んだのが19:31。

そこからあらかじめ予定していた通り、赤羽橋→飯倉→飯倉片町→ミッドタウン裏手→赤坂小学校→草月ホール横の入口に面した道直結、という裏道ルートで走ってもらえました。ベテラン運ちゃんっぽいおじさん、ありがとう。信号で何度か止められたけど、着いたのは19:43。12分で着いた!

入口のところにはお花がたくさん。森山直太朗・御徒町凧連名の花束もありますね。

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はいー、ってなわけで、ロビーに入ったときは中で「神様。」が歌われていました。曲が終わったところで入場。うわ、かなり満員状況! 300〜400人くらいのキャパだっけ? 嬉しいね。私の席は左側の前から2番目。通路際だったのでスムーズに座れました。

急いでやってきたのでまだ気が動転している状態に近い中、7曲目だったらしい「風」からちゃんと聴けました。「風」は鶴谷さんのピアノのみ。おお、今日のピアノはスタインウェイだ!

席についてしばらくしてやっと、ふー、少し落ち着いた…。いいねー。次から次に現われる花の名前。座って歌う途中で宝美さん、くるっと鶴谷さんの方を向く姿がカワユス。

そしてここで、たなまんのパーカッションと、そしてわたくし待望の玲子先生の二胡(!)が入って、「夏祭り」。あー、今は全然夏じゃないけど、やっぱり過ぎてしまった夏の風景が目に浮かぶような曲だ。玲子先生の二胡、やっぱり宝美さんにとても合っていると思う。

さらに、阿部さんのベースと八橋さんのギターが入って、「千年恋歌」。この曲に遅れなくてよかった! そう思いました。二胡のどことなく物悲しくも優しい響きが、「千年恋歌」のメロディに素敵に絡んでいきます。感動。後半の盛り上がり、すごかったねー。

ここでMC。今日のお土産というかクリスマスプレゼントを何にしようかと思って、最初金太郎飴とか考えていたんだけどボツになった。ところがこの間、中孝介さんのライブ(今年アルバム『絆唄』での『風よ feat. 宝美』で共演した関係もありますしね)で、似顔絵金太郎飴がツアーグッズにあって、さらに鶴ちゃんに話したら吉井和哉のライブでも金太郎飴あったよ、と言われ、その上御徒町凧さんに話したら、ツアーグッズの発注のカタログみたいなものにも金太郎飴ってあったよ、ということで…なんか同じことを考えている人は多かったのだなぁ、という話でした。

確かに長引いた割には落ちのない話だったけど(笑)。

で、マネージャーの宇田っちを袖から呼んで、今日のお土産CDのお披露目。「次にやるのはこのCDに入っている曲なんだけど」とのこと。玲子先生はヴァイオリンに、阿部さんはウッドベースに持ち替え、「Hallelujah」。まさにクリスマスプレゼントらしい曲。玲子先生のコーラスも素敵!

そして「透明な空」から「風景」。この二曲では本当に宝美さん楽しそうでした。会場のクラップ、お客さんの歌声、ステージを左右に楽しそうに動く宝美さん。この豪華なサポートメンバーで聴くこの2曲は聴いている方も楽しかったなぁ。

ここでMC。次の曲は「心の鍵」。「この曲を作った頃の自分は、自分に多くの嘘をついて生きてきて、そういう自分が嫌いだった。以前は誰も分かってくれないと思っていたけれども、気がついたらたくさんの友達が周りにいたんだ。今朝も朝から何通メールが来たことか…。」

1年と少し前に、Keyから宝美に名前を変えた時に、今はなくなってしまった旧ブログや、アンケートを書いた人に送ってきたメールに書いてあったことを思い出しました。そして歌われた「心の鍵」。ただ、感激でした。

鶴谷さん以外のバンドメンバーを紹介しつつ送り出し、もう一度MC。「この初ワンマンライブ、1年以上前の、まだ何も分かっていない頃に、でも初めてのワンマンライブは絶対にホールでやりたい、と言ってこういうことになったんだけど、本当にこんなにたくさんの人が集まってくれて、ありがとう。最後に、最近作った、一番最近の自分の気持ちに近い曲をやろうと思います。」

ということで、最後は新曲の「世界が終わるとしても」。この曲、本当に素晴らしかった!歌詞も、メロディも。まさに「歌い上げる」という感じで歌われる「そろそろ幕が上がる」との歌詞。ピアノとの共演という、宝美さんの一番最初のシンプルな姿に戻って歌われるこの曲は、まさにこのライブの締めくくりにふさわしい曲でしょう。

そう、まさに「そろそろ幕が上がる」のです。宝美さんは、ステージに置いてあった巨大な砂時計を、よっこらっしょ、という感じでひっくり返して、去っていきました。このままアンコールない方がカッコいいよね、と思ったらやっぱりアンコールはなし。

それにしても宝美さんの歌声を初めて聴いてから1年と2ヶ月。ステージ上では緊張のあまりの挙動不審で、でもひとたび歌いだすと素晴らしい歌声を持っていた、まさに「原石」という感じだった子が、ついにこんな素敵なワンマンまでこなすようになりました。来年はおそらく、いっそうの飛躍の年となるでしょう。これからも応援していきたいと思っています。

ところで、遅刻で急いで入ったこともあり、全く気がつきませんでしたが、今年対バンをした榎本くるみさん諫山実生さんなども来ていたようですね。来年はどんな人と共演してくれるのかな? 今から楽しみです。

アンケート用紙に、どんな会場で聴きたいですか、という欄があって、選択肢がライブハウスからアリーナまであっていい感じだったのですが(笑)、私としては昨年AAA企画で聴き逃したオーチャードホールでのライブを、いつかワンマンで聴きたいなぁ。と思います。てなことで、ハードル上げといたよ(笑)。

セットリストを見ると、私が聴けなかった部分…。

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「夢幻の人」…きっとすごい緊張感から始まったんだろうなぁ…。
「聴こえる」…あのバンドで聴きたかった!
「飛行機雲」…「紙飛行機が空を目指しているよ…」やっぱり聴きたかった!
「紫慕情」…玲子先生がどんな風に絡んだのか気になる!
「4:26」…多分、六本木通りを抜けていた頃。悔しい…。
「神様。」…ロビーからだったので無念!

という感じですねー。次のライブはもっと落ち着いて聴きたいぞ。

P.S.: そのあと、また謎の4人で青山一丁目駅のライオンに飲みにいったのですが、隣のテーブル2つが、同じライブに行った後のご一行様で、しかも見知った顔がちらほらと…いやはや、面白かった。

宝美 ファーストワンマンライブ 『砂時計』 2008年12月12日青山・草月ホール

  • ボーカル: 宝美
  • バンマス・ピアノ:鶴谷崇
  • ギター:八橋義幸
  • パーカッション:田邊晋一
  • ベース:阿部光一郎
  • ヴァイオリン・二胡:土屋玲子

セットリスト:

  1. 夢幻の人
  2. 聴こえる
  3. 飛行機雲
  4. 紫慕情
  5. 4:26
  6. 神様。
  7. 夏祭り
  8. 千年恋歌
  9. Hallelujah(新曲)
  10. 透明な空
  11. 風景
  12. 心の鍵
  13. 世界が終わるとしても(新曲)