タテタカコ『敗者復活の歌』@ キリスト品川教会
さて、タテタカコ『敗者復活の歌』の東京公演に行ってきました。実は早朝にいきなりふくらはぎが吊ってしまい、それで眠れなくなって完全な睡眠不足で会場の品川教会に行ったのですが、何といっても最前列チケット、目の前のライブを堪能してきたのでありました。
今回はタテさんはかなり落ち着かない様子。曲間の伸びなどもいつもより長め、大の字になって落ち着かせたりしていましたが、どうしたんだろう。張りつめた空気は無音の教会中に満ちて、タテさんがためらった後、スタインウェイの鍵盤に指をおろすと、時間が再び流れ出すのだけれども、その声にこもった緊張感がすごく響いてくる感じ。
でも最前列で聴いた、そんな闘うタテさんはすごい迫力でした。曲はニューアルバムの「敗者復活の歌」が中心。ところどころに古い曲も入っていました。二曲目に「宝石」をやっていたのにちょっと驚く。
「またやっちまいました」での、手拍子を求めるMCでも不思議な緊迫感を醸し出していたなぁ。で、最初に不協和音ではなく和音を叩いてしまってあちゃー、とか。
ここまで固い感じのライブになることがあるんだね。いや、私はこういうのも含めてタテさんのライブは大好きだけど。凄い緊迫感だった。最前列ではあまりのパワーにやられてしまいそうでした。
昨年は冒頭しかなかった「あした、僕は」から「道程」への流れは、今回は「あした、僕は」が完成したことで、完全なものとなっていました。すごくいいね。
アンコールで登場したタテさんは観客席をぐるっと一周して挨拶していました。
2時間15分くらいだったか。そのうち体感的には30分くらいは無音だった気がする。そういう緊迫感、緊張感を持った、目の前で闘う、真剣勝負的なライブも凄いと思う。
会場が教会ということもあってか、終了後のSEが野狐禅の「じゅうじか」でした。