さて、3日連続でピアノのライブを聴いている私ですが(金曜日：永山恵理インストアライブ、土曜日：矢野絢子『完全ひとり2008』)、最終日の日曜はこれまたAOYAMA月見ル君想フで矢野絢子ライブ、なおかつ野狐禅と対バン(!)ということで、行って参りました。いやー、一度野狐禅とは対バンしてほしかったんですよねー。

今回はさらにcoet cocoehさんという、私が初めて聴く人も入って、出演順はこの通り。

• coet cocoeh
• 矢野絢子
• 野狐禅

私は昨日二階席だったので、今日は一階席の一番後ろ、PAの隣に陣取りました。まだ先週やってしまったぎっくり腰の影響があるので、あんまり前の方には行かないようにしていたんですけどね(笑)。

まずはcoet cocoehさん。どんな人かと思えば、すらっとした素敵な女性が出てきました。ピアノの上にシンセを載せて弾き語り。きれいな声ですねー。30分くらいの短い演奏でしたが、特にラストの曲はなかなかよかったな。

ところでライブが始まった途端に、私の座っている隣にあるPAの所に、マグカップ持った女性がやってきて、そこで聴こうとしてたんだけど、マグカップを置く場所がなくて、私の前の机に「これ置いていいですか？」と言われて、「どうぞ」。…で、やっと気がついたんだけど…何と矢野絢子さんご本人ではありませんか！(笑) 結構高いPAの椅子の上に体育座りして聴いていました。あら素敵。

ということで、coet cocoehさんのステージが終わったら、さっと楽屋の方へ急いで入っていきました。

ということで、次は矢野絢子さんのステージです。史香さんのサポート。ピアノの前に座った矢野さんがピアノに指を置くと…一曲目からなんと「ニーナ」 です。いきなり一曲目にこれをもって来たのはびっくり。ライブ会場の、目の前のお客さんそれぞれが、椅子の風景を思い描きながら聴いているんだろうなぁ、と思うとなんか不思議な光景です。

「次は、『燐光』という曲をやります。…高知で台風が来ると、川が凄い勢いで流れてる河口の方に見物に行くのですが、そうすると海の方で光がきらきらと光るんです。なんか、上流の方で死んだ生き物とかが変化して、光るらしいんですけど。ひとだまとかもそうらしいですけどね。そういう曲です」

ということで、「燐光」 。なんか今日の選曲は凄いなぁ。実は私、「燐光」は「浅き夢見し」ツアーの時に聴いて以来、生で聴くのは3年ぶりくらいですよ。本当に嬉しい。史香さんのヴァイオリンとピアノと歌が絡み合って本当に美しい。

月の光より弱くて
川の光より強くて
静かにそっと燃え続ける炎のような

次の曲は昨日に引き続き池マサト氏の「おけら」。これで聴くのは二度目なので、歌詞を追いながら聴いた。凄いな。

そしてそのまま「ゼンマイ仕掛け」 。やっぱり史香さんとのペアではこの曲が最高だと思う。あまりにカッコ良すぎる。ロックだ。そういえばプチ☆カフェ Barでの生声ライブで聴いたこの二人のマイクなし「ゼンマイ仕掛け」、凄かったなぁ。今度の晴れ豆生声ライブでも聴けるだろうか。

「笑顔」。ピアノの静かなメロディに、優しくヴァイオリンが入っていく。「キミガスキダ これは本当 だけど多分 言えないんだ」

「昨日と今日でライブをやっているわけですが、やっと終わりということで…次は野狐禅さんのライブですので、私は泣かせてもらおうと思います」

今日はMC少なめでガンガン音楽で攻めるライブでしたが、ラストは私がこれまたとても大好きな「一人の歌」 。昨日と違って通常アレンジ版で、史香さんサポート付き。泣ける。

ということで、短時間ながら濃密なライブでした。素晴らしい。本日のセットリスト。

1. ニーナ
2. 燐光
3. おけら (池マサト)
4. ゼンマイ仕掛け
5. 笑顔
6. 一人の歌

さて、次は野狐禅。矢野さん、再びPAの所にやってきて聴いてました。お疲れさま。

いやー、やっぱ野狐禅いいわ。ピストル、かなり髪伸びたね。矢野さんもかなりノリノリで聴いていました。私もやっと腰が落ち着いてきていたので、立って楽しませていただきましたよ。

いつもはエレピなのが今日は珍しくグランドピアノなので、「ピアノの音がいいんだけど、相方との距離感がつかみにくい(笑)」のだそうです。

対バン相手との楽屋ネタMCとしては「さっき楽屋で、宮古島に矢野さんが大好きな奴がいるって話してて、宮古島でライブしたことある？って訊いたら、ないそうなので、じゃあ俺が話を通してやる、って言ったんだけど…。実は俺、そんな力ないんだよな(笑)。やっぱり謝った方がいいんだろうか」とのこと。

隣の矢野さんが「自分で電話して行きまーす(笑)！」って言ってました。

これ以外にもMCネタに矢野さんが何度が反応していて楽しかったな。特に「ならば、友よ」とか、最高だった！

アンコールで出てきた二人。歌詞カードのところを何度もめくる。めくる。めくるが…なんか予定した曲の歌詞カードがないらしい(笑)。

「えっと、アレをやろうと思ったんだけど、歌詞カードがない。だから…第二希望ってわけじゃないんだけど…同じくらいやりたかった曲をやろうと思う」

ということで、なんと「不完全熱唱」 ！ いやー、初めてライブで聴いたけどすげえ。感激しました。

終わった後、隣にいた矢野さんと久しぶりに少しお話しました。また歌小屋に行きたくなったなぁ。