宝美 他『歌を紡いで』@ 晴れたら空に豆まいて
24日の日曜日、宝美さんのライブが、すっかりホームグラウンドとなりつつある代官山「晴れたら空に豆まいて」であったので行ってきました(ちなみに、今再び時の人となっているM浦K義氏のトークショウが3月頭に行われることになっていたライブハウスはここです)。
本日のイベントは「歌を紡いで」。出演者は以下の通りでした(出演順)。
- a harvest garden
- 宝美
- aika
a harvest gardenは女性ボーカルにギターがつき、そこにさらにピアノサポートが加わった構成でした。まだ結成して日が浅いバンドだそうですが、なかなか素敵な歌声に演奏で良かったですよ。
順番は前後しますが、トリのaikaさんは平原綾香さんのお姉さんですね。ボストンで活動しているそうですが、ふとライブなどで東京に帰ってくる事になっていたとき、宝美さんからちょうど東京にいるなら歌いに来ませんか、というお誘いがあってやってきたそうです。昨年10月にKOKIA、elly(今井絵理子)、aika、宝美(当時はまだKeyという名前だった)、友香の5人でO-Westで対バンしたときの縁だそうです。前回のO-Westで聴いたときよりいい感じだったなぁ。
さて、入場したときは周囲の会話などを聞くからにほとんどがaikaさんのファン? とか思っていたのですが、そうでもなかったんかいな? 宝美ファンはあんまり横の繋がりがない? 一人できている人が多い? まあいいや(笑)。
今日はピアノの紺野紗衣さんと二人きりです。そういえば、この構成で聴くのはそれこそO-Westのライブ以来かも。今まではチェロやギターが入っていましたからね。一曲目は、この間のバレンタインデーライブでもやっていた、花の名前がたくさん出てくる「風」。風をうたった歌は、春一番の日にはちょうどいいのだろうか? これから花と共にやってくる春を思う。
今日は宝美さん、とにかくよく喋る。よっこらしょ、と後ろの方から椅子を出してきて、「喋るのには座ると落ち着くんだよねー」と以前の宇多田ヒカルバリのタメ口MCがいい感じ(笑)。
今日のトリのaikaさんについて。10月に一緒にライブしたときに、「私は思ったことがあったらすぐに口に出しちゃう」ということで「あー喉が渇いたー」と言ったら、aikaさんがペットボトルと紙コップをもっていて、「普通、紙コップに水を入れてくれて渡してくれるかと思ったら、紙コップに水を注いで、ペットボトルの方をくれたんですよ! ああ、なんていい人、とおもっちゃって」
その10月のライブの頃は、MCどころじゃなくて、下を向いて曲名をつぶやき、歌い出すという感じだったのですが…(笑)。ということで、2曲目は「千年恋歌」。そして次に「聴こえる」。本当に素晴らしい。歌の方も、声のつや、情感、昨年初めて聴いたときから大きく成長しているように思います。
「今年の7月に誕生日があるので、その時までにミニアルバムを出すの。ここまでは前回のライブでも言ったんだけどね…」
ミニアルバムのタイトルは『ただの石』だそうです。
「私、説明とか下手なんだよね…」
そこらにある石というのは、それ単体ではただの石なんだけど、それを拾って持つ人が何らかの価値なり意味をその石に与えると。だから自分のアルバムもそれ自体は「ただの石」だけれども、そのアルバムに出会った人から価値なり意味を与えられる存在でありたい、そういうことだそうです。
そして「光」。この曲は本当に素晴らしい。私の一番大好きな曲。今までのチェロやギターのサポートに特に合っている曲だけど、今日みたいなピアノのみでもやっぱり素敵です。でも一度ヴァイオリンとかでも聴いてみたいな。
「次に『心の鍵』という曲を歌うんだけど…」
Keyって名前で活動しているとき、自分のことが好きじゃなかったから、他人の人生を生きてやる、と思って自分に鍵をかける意味で、Keyという名前で活動していた。でも結局、自分に嘘をつくような事は疲れる。そして「宝美」という本名に戻した。
「でもここに立って歌えるのが嬉しい」
そしてその曲「心の鍵」そしてラストは「4時26分」。圧倒的でした。これからデビューまでの成長がさらに楽しみ。大事に育てて欲しいですね。レコーディングは4月頃から行われる予定だそうです。
本日のセットリスト。
- 風
- 千年恋歌
- 聴こえる
- 光
- 心の鍵
- 4時26分