宝美/楢原生子『それでもバレンタインナイト』@ 渋谷・公園通りクラシックス
バレンタインデーの2月14日に行われた宝美さんのライブに行ってきました。仕事が入っていたのですが、なんとか開場時間の数分前に終了。それから渋谷まで直行で、着いたのが19:50頃。渋谷クラシックスの場所は公園通りの教会のどう見ても地下駐車場にある事務室を改装したようなお部屋。だって入口が地下駐車場の普通に車が通る入口ですよ。なんて妙なライブハウス!
既に到着時に開演時間は20分過ぎていました。宝美さん目当てだったので、宝美さんが最初だったらどうしようかと思ったのですが、宝美さんは後半だということでなんとか胸をなで下ろしました。噂によれば今日は業界関係の人が多いライブだったようですが、お披露目系ライブだったんですかね?
楢原生子さんは初めて聴くのですが、そもそも名前を何と読むのかも聞き損ねてしまいました(「ネコ」といっていたような気がするけどそれで正しいのかな?)。ピアノ+ウッドベースのサポートで歌っていました。私のストライクゾーンど真ん中というわけではないけどなかなかいいね。
さて、宝美さんのライブ。今回もピアノとギターのサポートです。今回は2人だけのライブだから時間が長くて嬉しいなぁ、と思ったら、1時間もライブをやるのは初めてなのだそうです。かなり緊張しているということでしたが、Key時代に初めて見たライブの時のガチガチ具合と比べたら今はかなりリラックスできているように見えますよ。大きな進歩です。
セットリストはこんな感じ。時間が長いだけあって私があまり聴いた覚えのない曲もたくさんありました。
- (曲名不明)
- 千年恋歌
- (曲名不明)
- 風
- 紫慕情
- (曲名不明)
- (曲名不明)
- 光
- 風景
- 飛行機雲
- 心の鍵
最初はギターなしで紺野紗衣さんのピアノオンリーで始まりました。最初の曲から「千年恋歌」、そしてギターの遠山哲朗さんが入り、次の夏祭りを歌った曲の流れ、とてもよかった!
しかし途中で、紺野さんが「すみません、ピアノのマイクが下がって弦に触っています」ということで、スタッフがやってきて調整。今日のライブのトラブルの予兆はこの時に既に始まっていた?(笑)
その次の「風」という曲をやる前に、この曲にはたくさんの花の名前が出てくるから、ということで、スクラップブックに歌詞に出てくる花の写真をたくさん貼って、紙芝居みたいに見せているところは何とも可愛かったなぁ(笑)。
その「風」は紺野さんがピアノと共にピアニカを伴奏に使った面白い曲でした。そしてレトロな歌謡テイストもある「紫慕情」を歌ったあとにちょっと長いMC。
「今年の7月17日は21才の誕生日だけど皆さん知ってますか?」…すみません、私は知りませんでした…「それまでにミニアルバムを作ります」とのこと。おお。いよいよですね。既に周囲の人が森山直太朗系の人で固められていますので、もしかしてもしかしてメジャーデビューということでしょうか。違うかもしれないけど。
で、目標なのか分かりませんが、「今年の年末までにホールでワンマンをやります」だそうです。
「あ、みんな無理だと思ったでしょう? …まあ見ていてください」…えっと、無理だとは全然思ってないのですが、どうせなら私がそのホールライブのチケット入手で苦労する、位のオプションまでお願いします(笑)。そのくらいまではうまくいけば普通に可能な逸材だとおもいますよ。でもこのキャラクターでメジャーになったらそれはそれでとても面白いと思う。
さて、次はちょっと短めの曲。この曲では今度は紺野さんはアコーディオン。今回のライブはいろんな楽器を使っているなぁ。
今日はCDをプレゼントするということは前から予告していたのですが、それ以外にも何とクッキーを自分で作ってきたのだそうです。でも2,3時間で出来ると思ったら「8時から始めたら出来上がったらもう2時ですよ!」とのこと。「もうこの企画はやらないと思います」と木訥と語るMCの調子になんかみんな引きずり込まれてしまっているような気がします(笑)。
さて、「光」。この曲は本当に素晴らしい。何度聴いても鳥肌が立つ感じがする。私は最前列にいたので、2,3メートル先で歌う姿を見ながら圧倒されていました。すごい。
で、この曲が終わったあとにそのトラブルは起こりました(笑)。
MCで語っていました、以前、Keyという名前で活動していたときは自分を隠した形で活動していたと。でもそれに疑問を感じて、「宝美」という本名を出すようになった時に御徒町凧から渡された曲が「心の鍵」だったと。というところまで話したところで、感極まったのかボロボロと涙が。
「あれ、なんで涙が出てるんだろう…すいません、ちょっと深呼吸していいですか」
後ろを向いて、深呼吸…。
すー、はー。
すー、はー。
「あ!」
「あっ!」
「…鼻血出てきちゃった!」
客席方面のスタッフの方からティッシュの差し入れがっ!
「すいませんちょっと休憩にしていいですか」
ということで脇のパーティションの方へ。
ピアノの紺野さん、苦笑しながら「皆様、ご歓談ください(笑)」。
緊張と興奮がかなり来ていたんだろうなぁ…。でもそんなキャラクターが実に愛らしいと思いますよ(笑)。
…ということで、数分で復活。「もう大丈夫だと思います (いやーこんなの初めて…)」。次の曲は「風景」。すっかり調子を取り戻したのか、客席に一部歌ってくださいの練習&本番もちゃんとできていました。いい曲ですね。
サポートさんとの掛け合いが面白かったなぁ。
「鼻血もう大丈夫?」
「もう、やめてくださいよー」
「あ、また出てる!」(ウソ)
「もー!」
次は「一番最近作った曲です」ということで「飛行機雲」、そして最後の曲はまさにその「心の鍵」。この「心の鍵」に込めた思い入れはやっぱり強いんだろうなぁ。
ということで、素晴らしいライブでした。この人は今は全くの無名だけど、きっと今年中に多くの人に知られるアーティストになると思う。っていうか、なってほしい。そして、いつまでチケットが簡単に手に入るのだろうと心配させてほしいな。
CDとクッキーをもらってきました。CDは「あのね、愛してる」が収録。クッキーはあんなことMCで話していた割にはかなり美味しくできていましたよ。ありがとう。