2007 年 6 月 9 日 (土) 青山

『あいのうた』カバーイメージ

矢野絢子『あいのうた』

(CD, 2007-09-19)

矢野絢子が再びメジャーレーベルに戻ってきました。4thアルバムは「あいのうた」です。3rdアルバム「星ヲ抱ク者」は一般流通に載っていませんが、ネット直販で手に入ります。


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矢野絢子『窓の日』

(CD, 2005-10-12)

矢野絢子 2nd フルアルバム。インストゥルメンタル 3 曲を含む 14 曲。 「歌小屋の2階」でのピアノ・ボーカル・ヴァイオリンによる一発撮り(?)の多い、 まるでライブアルバムのようなアナログ感漂う 1 枚。 名曲「吉野桜」もいいけれども、 まるで自叙伝のような「二つのプレゼント」には、 なぜか同じ高知出身の西原理恵子「ぼくんち」を思い出して泣いた。


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矢野絢子『ナイルの一滴』

(CD, 2004-10-13)

地方で活発に活動していた天才ミュージシャンが、 多くの持ち歌から考え抜いて選曲して、 捨て曲ゼロの密度がみっしりと濃いファーストアルバムを作ったように見える、 という点では、 全然ジャンルは違うけれども椎名林檎の『無罪モラトリアム』の衝撃を思い出します。
力強いボーカルに、 華麗なピアノとヴァイオリンが奏でる傑作アルバム。 2004 年の「私の偏見で選ぶ CD」ベスト 1 に文句なしに決定。


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矢野絢子『ライヴ「ナイルの一滴」 [DVD]』

(DVD, 2004-12-08)

2004年10月14日、キリスト品川教会グローリア・チャペルにおける、矢野絢子ライブ『ナイルの一滴』を収録したライブ DVD。素晴らしいライブでした。


昨日体調が今ひとつでそのまま寝てしまったのですが、朝からもまだちょっと熱が出ていて寝ていました。13:55からのピッピ隊長@ヒコロックフェスティバルにも行きたかったのですが、寝ていて行けませんでした。隊長、ごめん。

15:30頃まで休んでいたらなんだか復活してきた感じがしたので、あわてて家を出て電車に飛び乗って外苑前へ。家から45分くらいでAOYAMA月見ル君想フに到着。近くて良かった。二部入れ替え制で、第一部は16:30開場、17:00スタート。

今日は昨日よりも人も少なく、空気もきれいだったのでだいぶ居やすい。でもこの時点では第二部は無理かなぁ、という感じの体調だった。

17:00、ジャストオンタイムに開始。今日は矢野さんのグランドピアノに、史香さんのヴァイオリンがサポートにつきます。

  1. 道化師の恋(史香、インストルメンタル)
  2. ハハミンググ
  3. 迷子のワルツ
  4. 一人旅
    (史香out)
  5. パキラとユッカ
  6. 笑顔
  7. 蛍探し
    (史香in)
  8. 靴職人のおじさん(史香、インストルメンタル)
  9. ニーナ 矢野絢子 - ナイルの一滴 - ニーナ
  10. 「ぶらんこ乗り」(いしいしんじ)朗読
  11. ぶらんこ乗り
  12. 朝の声
  13. みゅみゅみゅ
  14. [Enc] 青い煙
  15. [Enc] 愛の迷路

まずは「道化師の恋」という、インストルメンタルの曲から始まります。全体的には昨日よりさらに「夢くきくき」感が強い、物語風のとても渋めの曲をたくさんやっていました。

意味不明の歌詞を叩きつけるように歌う「ハハミンググ」、大好きな曲です。客席と謎の掛け合いを試みているのが面白かった。あと、「つばめ号」での旅を歌った「一人旅」など、ストーリー仕立ての曲が続きます。ここで一旦史香さんが抜け、ピアノソロが続きました。

MCで、アルバム「あいのうた」が出るのですが…「その前にもう一つ私に関する嬉しいお知らせがあります…(謎の長い沈黙)…結婚はしません(笑)」。ということで、歌詞を集めた詩集(?)が8月に出るようです。これは嬉しいかも。いろいろな曲が6シーズンのどこに位置するかなどの一覧も付ける予定らしい。

再び史香さんが戻ってきて、インストルメンタルの曲「靴職人のおじさん」(アルバム「ゴールデンシルバー」に入っていますね)。

そして「今度は椅子職人のおじいさんの歌です…」ということで、やはり「ニーナ」。今回の「ニーナ」は、「死んだ妻の名前をそっと入れたのさ」までの歌詞を、ピアノ伴奏の朗読として入れて、「店先に置いた椅子はすぐに客の目にとまり」から歌い始める、面白いアレンジになっていました。やっぱり物語形式の歌を集めたライブとしては、「ニーナ」は外せませんね…。何度聴いてもほろりとさせられます。

今度は、本を一冊出してきて朗読。いしいしんじ「ぶらんこ乗り」。登場人物の少年が書いた話の一節。ずっとブランコの上で生きている空中ブランコ乗りの夫婦が、いつもは手を繋げないけれども時々命をかけて手を繋ぐ。「そんな姿が音楽をやる自分の姿と重なる」というMC。そしてこの本からインスパイアされた曲「ぶらんこ乗り」…私は沖縄のプチ☆カフェBarシークレットライブ以来かも。聴き入ってしまいました。

「いつもはあまり曲の解説とかしないんですが…」ということですが、「朝の光をうたった歌。夜を割る朝の光は、命に力を与えている」という「朝の声」。まあ、矢野さんの音楽自体が、何を歌っていても命に力を与えていると思っているからね。

そして、本編ラストは静かに「みゅみゅみゅ」…。ピアノに置いてあった人形2体を手にとって、クルクルと人形のように回転しながら史香さんの方へ。そして人形の一つを史香さんに渡し、二人でステージを去っていきました。

アンコールは急いで着替えてきたのか、「靴を履き忘れました」とのこと。アンコールは、9月発売のアルバムから2曲ということで、「青い煙」と「愛の迷路」。「青い煙」は昨日のライブで、「愛の迷路」は2月の代官山で聴いたのでどちらも二度目でしたが、本当にいい曲なのでとても楽しみです。

ところで、なんかライブを聴いているうちに体調が回復してきました。このままだとちゃんと第二部も聴いていけそうな感じ。外苑前駅近くのサブウェイで軽く夕飯を食って、第二部の列に並びました。

ということで、第二部開始。なぜか隣の席が偶然、代官山で隣り合わせになったご夫婦でした。どうもー。

矢野さん登場、白のワンピースに赤い靴。手にはひまわりとソリダスターの花束を持って入ってきました。

基本的な曲順はほとんど第一部と同じ。でも、やっぱり後半に来るほど乗ってくることが多い矢野さん、テンションが上がっている感じがしてなお良い。ああ、第二部も聴けて良かったー。

  1. 道化師の恋(史香、インストルメンタル)
  2. ハハミンググ
  3. 迷子のワルツ
  4. 一人旅
    (史香out)
  5. 笑顔
  6. 蛍探し
  7. ソリダスター
    (史香in)
  8. 靴職人のおじさん(史香、インストルメンタル)
  9. ニーナ 矢野絢子 - ナイルの一滴 - ニーナ
  10. 「ぶらんこ乗り」(いしいしんじ)朗読
  11. ぶらんこ乗り
  12. 朝の声
  13. みゅみゅみゅ
  14. [Enc] 青い煙
  15. [Enc] 愛の迷路

やっぱり、ノリにノった感じの時の「ハハミンググ」は最高! 「笑顔」も本当によかったなぁ。

セットリストとしては、第一部でやった「パキラとユッカ」が抜けてました。その代わり「蛍探し」が終わった後で、矢野さんがピアノの上の花束を指さして、客席から「ソリダスター?」→うんうん。

ということで、「ソリダスター」。もしかして、花束をもらったから急遽入れたのかな? 途中で歌詞を間違えたりしていたけど(笑)。

最近、レコーディングなどで度々東京に来るようになって、やっと空港から1人で行動できるように成ったそうです。また詩集やアルバムの発売の頃には、東京でライブをやるかも、という嬉しいお知らせ。

実は、このライブが終わった後、新曲のPVをそのままこの場所で撮るのだそうです。残念ながらそちらは非公開なので、終わったら結構早々に解散、となってしまうのであしからず、ということ。おお、

ということで、最後までがっつりとつかまれっぱなしのライブでした。本当にアルバムも、それからここでそのまま撮られるPVも楽しみです。


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