末吉宮に到着しました。末吉宮の解説の碑があります。
末吉宮は「末吉社壇」の名で沖縄県民に親しまれたお宮で、室町時代中期に建 立されたものです。波上、沖、安里八幡、識名、普天間、金武、天久と共に琉 球八社の一つにあげられている近くの万寿寺(現遍照寺)の鎮守として熊野権現 を祀ってあります。
本殿は沖縄の地方色をよく表している三間社流造本殿として昭和11年に国宝に 指定されましたが、第二次大戦で砲撃を受け、建物の礎石と柱二本と虹梁(頭 貫)を残したのみで飛散しました。現在の建物はこれら残った礎石と資材を基に 昭和47年に復元修理をしたものです。
なお、この地域で許可を得ることなく現状を変更し、又は保存に影響を及ぼす 行為をすることは、法律によって禁じられています。
こちらが社殿です。
振り向くと、社務所?みたいな建物が見えます。
階段をのぼってみます。
不思議な社殿ですね…。この石段を登るのは禁止だそうです。
この右側にも降りる階段があるのですが…。
階段を降りかけてまわりを見回し…ショックでした。写真はありません。 階段を降りた場所は、先ほどの写真にある「石門」のようなトンネルを抜けた場所でもあります。
ここには、素晴らしい「聖なる空間」がそこに広がっていました。 以前、琉球王国最大の聖地である斎場御嶽に行ったときも、 その空気感に圧倒されましたが、それと同じくらい衝撃を受けました。 まさか那覇市のこんな場所に、 これほど神聖な御嶽が残っているとは思いませんでした。 岩、ガジュマルの樹、土、生き物、空気が、芸術的ともいえる聖なる空間を形作っています。 さらに奥に続く階段もまだありましたが、 これ以上入ってはいけない空気があったので、ここで戻りました。
ちなみに、この階段からは景色がよく見えます。
首里方面。
首里城がはっきり見えます。
末吉宮、素晴らしい場所でした。 ここを読んで参拝される方は、くれぐれも無礼のない様にお願いします。
さて、末吉宮磴道を戻ります。下り坂の方が滑りやすそうで大変です。
参道まで戻りました。ここで地図があったので見てみます。 この地図を見ると、実は一昨日末吉宮を目指して儀保方面から歩いた道は、 実は間違っていない様な気がします。
ということで、来たときと別に、参道を東に進んでみましょう。 参道から見る末吉宮。
東に歩きます。
多分、一昨日歩いたのは、 このあたりまでだと思います。 ただ、あの時は時間が遅く、天気も曇りだったため、 かなり妙な感じがしたのですが、今日は平気です。 多分、夜はかなり恐い場所なのではないかと思います。
鬱蒼とした森に点在する墓地の横を通りながら進みます。
儀保交差点から続く道に出ました。 聖なる場所から、日常の風景に帰ってきました。
やはり、一昨日直感でここでは、と思ったこの道は、末吉宮の参道で間違いなかったのですね。
安謝川をもう一度渡ります。
儀保交差点の横に、ゆいレール儀保駅があります。
プラットホームから首里城を望みます。
こちらは那覇の街とその先の海。