さて、次はお目当てで行ったHIRUGI.Coさん。
この日のライブは…本当に凄いライブだった。私は彼女のライブを大病で倒れる前、そして復帰に向けてリハビリしながら助走しているような時、さらに本格的な活動復帰と、ずっと聴いているが、今日のライブは、コンディション的には活動休止前に劣らぬ力強さを持ち、そして大病を越えてきたことで得た「何か」が加わった素晴らしいライブだった。
見えない、喋れない、そして体も思うように動かなくなった状態から、ここまで大きくなって帰ってきてくれたこと、まずは天が与えた幸運と彼女の意思に乾杯をしたい。MCで語っていたけども、「見えなくても、喋れなくても、体が動かなくても、それでも自分は生きている」。自分には想像できない世界だけれども、私はこの人を応援していて良かったと思ったよ(リアル友人をここまで褒めるのもちと気恥ずかしいが、本気なので許せ)。
この日のセットリストは以下の通り。
今日はいろいろ東京での思い出のあるマーブルでのライブということで、かなり気合いが入っていたらしいが、1曲目の「とおりゃんせ」から本気で驚いた。目の前で力強く歌うその声は、私が病気による活動休止4,5ヶ月前に初めて渋谷O-Crestで聴き、そして圧倒されたパワーを取り戻していた。
そして力強く「大きな翼の日記」 から優しく「愛しの娘」 へ。「カナスムヌ」の前のMCでは、活動休止前に東京で活動していたころの話から今に至る話をしていた。既に知っている話ではあったが、今回は「本当にあの頃のヒルギが帰ってきた」と感じていたこともあり、余計心にしみた。少しもらい泣きが入ったようで私の目頭も熱くなった。そしてデビュー曲でもある「カナスムヌ」。今度こそ本当の、おかえり。
最後の一曲…の前に。「PAさんわがまま言っていいですか?」ということで、「てぃんさぐぬ花」の1番だけ。これも本当に素晴らしい演奏だった。最後は、おそらく病気をしていた間のいろいろ考えたことが詰まっているだろう最新CDのタイトル曲「To my precious, Name...」 だった。
このライブは間違いなく、私が聴いた活動復活後のライブとしては最高のライブだったが、心に響いたという点ではもしかしたら今まで聴いたヒルギのライブの中で一番だったかも知れない。本当に2年間、待っていてよかったと思った。
いいライブをありがとう。
そしてまだ宴は続く。
『Part 3: 金谷ヒデユキ&JAF、和泉幸子、karuta』に続く。
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