(DVD, 2004-12-08)
(CD, 2005-10-12)
(CD, 2005-04-13)
(CD, 2005-01-19)
(CD, 2004-10-13)
(CD, 2004-09-08)
(CD, 2004-05-26)
矢野絢子ライブ2006「バベルの石」3rdアルバム発売記念ツアー
2006年10月5日 AOYAMA月見ル君想フ 第2部 20:00〜
天気はかなり大雨。矢野絢子のライブは6月のこの会場以来。実は前回、しばらく私が体を壊すに至った最初の場所がこの会場だったという件もあり、ちとドキドキしていたのでもありました。
ということで、今日は2階席の左端から2番目に陣取り、のんびりと聴くことにしました。「白衣がかっこよくて」のママにはその件でお世話になったこともあり、ご挨拶もできてよかった。アルバムもさっそく購入。
セットリストは以下の通り。
にせの花子in
0「甘いうた」
にせの花子out
矢野絢子、嶋崎史香in
1「青い」
嶋崎史香out
2「サマリアの涙」
3「(不明)」
4「ドール」
嶋崎史香、いしだきぬよin
5「ゼンマイ仕掛け」
6「クローバー」
山地崇弘in
7「(不明)」
8「街灯」
9「あくむ」
10「本当の嘘(?)」
11「かなしみと呼ばれる人生の優しさよ」
12「ロボコ」
13「ロクゴ」
矢野絢子、嶋崎史香、いしだきぬよ、山地崇弘out
矢野絢子in
14(Enc1-1)「金色の匂い」
嶋崎史香、いしだきぬよ、山地崇弘in
15(Enc1-2)「鳥人間のうた」
矢野絢子、嶋崎史香、いしだきぬよ、山地崇弘out
矢野絢子in
16(Enc2)「おるき」
矢野絢子out
にせの花子in
シメ
にせの花子out
最初に「にせの花子」さん、こと大久保和花さんが登場。あでやかなドレスで毒気を振りまいて(笑)、「甘いうた」を熱唱。いいねー。そしてライブが始まります
ということで、主役の矢野さん登場。今日の衣装、DVDにもなっている、私が初めて見た品川のグローリアチャペルでのライブの時の衣装とよく似ているかも。でも今日はちょっとキラキラ光っている。
今回のライブは、3rdアルバム「星ヲ抱ク者」発売記念ツアー(通常のCDの販路には乗っていないので、ライブ会場と蒼い鳥ショップでのみ買えます)。そのラストを飾る静かな「青い」を、矢野絢子ピアノ、嶋崎史香ヴァイオリンの組み合わせでしっとりと。いつものように近くで見るのもいいけど、こうやって少し離れた場所でライブを聴くのもなかなかいいかもしれない。
そして、史香さんが一旦舞台を下り、ソロで「サマリアの涙」。やっぱりいい曲だなぁ。次にやった曲「くちばし折れた鳥だろうか」みたいに始まった曲、まだ聴いたことがない曲だったけど、なんて曲だろう?
そして、「人形の歌です」とのMCがあって静かに「ドール」。今回のアルバムの曲、やっぱり歌詞が濃いね…。
ここで史香さんが再度舞台へ。そして今日はパーカッション担当の歌小屋のいしだきぬよさんが登場。そして「ゼンマイ仕掛け」。史香さんと二人でのこの曲は何度も聴いたことがあったけれども、パーカッションが入るとまた全く違った感じになってよい。
そして「クローバー」。以前メジャーで出すにあたって(「氷の世界」c/w)、一部歌詞が自主規制されていたけれども、今回はオリジナル版だね。ここで、ギターの山地崇弘さん(流山)が合流。
その後のMC で、「今回のアルバムには以前出そうとして、濃すぎて却下されてしまった曲がいろいろ入っています」とのこと。そうなんだろうなぁ、と思っていた心当たりのある曲が、今回のアルバムの曲目を見ただけで何となく思っていたのだが、やはりそうだったのか。
「この曲はそれほど濃いというわけではないのですが…」と前置きされて、「街灯」、そして「あくむ」。「街灯」を聴くと、なぜかわからないけど涙もろくなる。今回のアルバムは「死」を描いた曲が非常に多い。それでいてどの曲も、とても違った「死」を描いているところが興味深い。
「あなたが死んだときも ぼくは街灯だった
澄み切った青の下 ぼくだけがうつむいていた」
MCで「歌い始めてからそろそろ10年です。あの頃に比べてだいぶ上手くなりました。当時の音を聴くとちょっと恥ずかしくなります」。そういえば、FC入会特典の1998年の音源、親しくなった友人に昔のアルバムを見せられたような感覚で、とてもよかったなぁ。「その頃の曲を歌います」ということで、初めて聴く曲だったけれども、確か「本当の嘘」というタイトルだったと思う。
そして、パーカッションに合わせてピアノの周りを回って、色んなところを叩き回ったり、ピアノの下で潜水ごっこしたりしてから、「かなしみと呼ばれる人生の優しさよ」。何度も聴いた曲だけれども、このパーカッションを活かしたアレンジはとても面白い。
そして「ロボコ」。去年の秋、まさにこの会場で初めて聴いた曲だけど、なんだかわからない強烈な感情がたたみかけるような曲、まさにこれはロックだ。「死んじまえ 死んじまえ」の連呼もすげえ。そしてそのままの勢いを保って「ロクゴ」。
少し昔の話になる。私が矢野絢子のライブを始めて聴いたのは2年前の品川。「てろてろ」とか「夕闇」程度で、ろくに曲も知らずにライブに行き、そして圧倒された。その時のライブのアンケートではただ一言、「あんたすげえよ」とだけ書いた気がする。マイナーなシンガーのライブのアンケートでこんなノリで書いたのは過去に3人しかいない(ちなみに残りはヒルギと椎名林檎だ)。
このライブの様子は後にDVDになっている。だが、何か毒が抜けている。あの強烈に観客をわしづかみにした要素がなんか抜けている。後で品川ライブのセットリストを見てわかった。3曲目にこの「ロクゴ」が入っていたのだが、これがDVD ではカットされているのだ。
「あたしは死にたいと思ったことなんて
たった一度だってないんだよ
ただ殺したいと思うだけだ皆殺してやりたいよ
それでも愛しいと思うんだ」
「大嫌いだ 大嫌いだ
大嫌いだ だいきらいだ
お前らみんな」
何だろうこの曲。久しぶりに聴く「ロクゴ」(前回聴いたのは沖縄のモッズかな)、やっぱり凄かった。この曲がこのライブの本編ラストでした。素晴らしい!
アンコールでは、まずは矢野さんのみが登場。「秋の歌です」ということで、「金色の匂い」。いい曲だ。そしてメンバー再登場。「これからメインイベントです」ということで、メンバー紹介、そして舞台裏その他諸々にいた歌小屋衆の面々を紹介して、観客に「先生!」コールを練習。
そして「起立!礼!」に続いて全員で「鳥人間の歌」。実はこの曲、初めて聴くんだけれども、なんとも盛り上がりました。
そして再度アンコール、「おるき」。初めてライブで聴いたけれども、土佐弁の素敵な曲ですよね!
その後、再びにせの花子さん登場。長々と終了の挨拶をして(笑)いましたが、楽しかったなぁ(花子さんCDも売っていたので後で買ってしまった)。
ということで、ニューアルバムの曲を満喫できたライブでした。あえて言えば「約束」が入っていなかったのは残念だったかな。後で家に帰ってニューアルバムを聴き、そして「約束」を聴いてみました。この曲も「死」を描いた曲なのに、なんでこれほど力強く、生命力を感じられるのだろう。
また次のライブが楽しみです。そういえば、12月にはピッピ隊長が歌小屋にやってきて、矢野絢子&嶋崎史香&ピッピ隊長のライブもあるらしいので、ピッピ隊長の大ファンでもある私としては、微妙に行きたくなってきています。