2005 年 11 月 29 日 (火) 高知

さて、せっかくなので昨日悩んだ地球33番地問題の解決をしてみよう、 ということで、こんどは GPS ではなく観光ガイドの地図を頼りにして歩くことに。

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地球33番地通り。この辺だな。

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ああ、あれか! 川に構造物を作ってわざわざその場所まで行けるようになっている。

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のどかだ…。

[image] (動画 2.88Mbytes)

さて、これが地球33番地のモニュメントですね。 中央に三角点のような物体がはめこまれています。

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この上に Garmin eTrex Legend-C を置いて、測位してみると…。 北緯33度33分45.4秒、東経133度33分24.0秒です。 北緯にして12.1秒、東経にして9.3秒ずれていますね。

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ここで GPS レシーバの測地系を国際標準の WGS84 測地系から、 旧日本規格のTokyo測地系(日本測地系)に設定しましょう。

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おお、北緯33度33分33.3秒、東経133度33分33.2秒 (誤差 ±5m)です。 0.1 秒の誤差はこのあたりの緯度では約 2m なので、ほぼ完璧と言えるでしょう。

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しかし、こんな場所で結構挙動不審なことをしているな…。

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この問題、実は全国色々なところで問題になっているようで、 国土地理院の「世界測地系移行に関する質問集(Q&A)」では次のように述べられている。

1)特色ある経度や緯度の地点に設置されているモニュメント
 例:高知市の地球33番地
  (北緯33度33分33秒、東経133度33分33秒の交差点)
     世界測地系での上記モニュメントの位置は、現在地点より南東方向約450mへ
     移動することになります。このように特色ある経度や緯度の地点に設置され
     ているモニュメントは、
       (1)世界測地系に対応した位置に新規に設置し、
        ・現行の施設を存続させ、現行・新規の対比を可能としておく。
        ・現行の施設は残さない。
       (2)現行の施設に「日本測地系に基づく経緯度」等の説明を添える。
      等の対応が考えられます。

まあ、測地系の国際標準への準拠というのはやはりいろいろな意味で意味があることなので、仕方がないんだろうなぁ。

さて、延々と歩きに歩いて高知駅前に戻ってきました。

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頃合もよく、iPod はモナカ「郷」の最後のシークレットトラックを再生しています (これ実は「空カン(そらかん)」という曲らしい)。 これで矢野絢子+モナカで私が持っている全曲54曲、全て再生が終わりました。

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ではライブに備え、少し休んでから歌小屋の2階へ出かけますか…。


『そして歌小屋へ』に続く。


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