2004 年 5 月 5 日 (水・こどもの日) 九段下

大型連休最後の日。天気は雨です。 実はここしばらく行こうと思っていたのですが、 なかなか日取りが合わず行っていなかった靖国神社に数年ぶりに行ってきました。 爺様にご挨拶です。本当にご無沙汰です。すみません。 久しぶりの靖国神社は雨天のためもあってか閑散としており、 休日の静かな空気が漂っていました。

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お参りをした後、 新しくなったという遊就館に行ってきました。 実は今まで遊就館には行ったことがなかったのですが、 やはり一度は見ておきたいと思ったので、 寄ることにしました。

意外だったのは、思いの外に外国人の姿が多かったことです。 英語を話している方々や、ハングルの観光案内を持った方々が展示を見ていました。 私は海外の戦争博物館はイントレピッド博物館しか見たことがありませんが、 あそこはやはりアメリカ万歳な場所で、完全に自分は敵国人でしたが、 そういえば嫌な感じはしなかったですね。 かえって日本人への妙な配慮があったら気持悪く感じたのではないかと思います。

戦争というものはお互いの正義が対立するために起こるのであって、 絶対的な正義や悪が存在すればそもそも戦争というものは成立しません。 遊就館は豊富な資料と日本語と英語で、 非常によくまとまった「日本から見た戦争の近代史」を主張します。 戦争博物館というのは、妙に公正さを装うよりも、 そういう場所であっていいと思います。 それを材料に考えるのが、自分であればいいのではないでしょうか。

展示を見ていて、自分としてはこれはついていけない、という部分と、 それでもこれは理解できるいう部分がいろいろあります。 そして、そういうさまざまな矛盾を抱えたのは当時の人も同じだと思うのです。 当時の資料を見ながら、その時点以降の歴史を未定の空白と仮に思ったときに、 そこで何を考えることができるのかと思うと、 いろいろと考えさせられるものがあります。

来てよかったです。


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