2003 年 6 月 3 日 (火) 自宅

はてさて、先日風邪で家で寝ていたときに 116 に電話、 やっと 1.5M の ADSL を 12M に上げることにしました。 このついでに、ルータを専用ルータに変えようと思ったのですが…。 ということで、今まで 2 年近くお疲れさま、の Let's Note ルータ (FreeBSD で稼働しています)。

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で、NEC のルータ Aterm BR1500H。いろんなところでお勧めされていたので、 悪くないのだろうと思って買ったのだが…。 価格は 10,000 円弱。

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ま、デザインは悪くない。

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初期設定で、最初の起動時にパスワードを聞いてくるのはいい仕様かも。

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設定は Web で簡単にできます。

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ところが、ここで色々問題が。 やはり低価格ルータだけあって、 あまりに Windows から Web と POP 中心にアクセスすることを前提に作られ過ぎているのです。 FreeBSD 上の Linux エミュレータで動いている Mozilla や、 Vmware 上で動いている Windows 2000 の IE からのアクセスなどには何ら問題はないのですが、 FreeBSD 上のいくつかのソフトで外にアクセスしようとすると、 1 分以上押し黙った挙げ句に、やっと接続されるのです。

たとえば、「ping ホスト名」などは問題ないのですが、 「slogin ホスト名」などを実行すると、押し黙ってしまうのです。 原因を究明するために tcpdump すると、 なるほど、原因判明!

ミソは、ping は IPv4 専用ソフトで、slogin が IPv6 対応ソフトであるということ。 ルータ内蔵の DNS フォワーダーが、 AAAA のリクエストを受けると、タイムアウトするまで押し黙ってしまうのです。 あらあら。

で、NAT のテーブルも、タイムアウトが終了すると、 RST もせずに消滅してしまうため、 少し slogin を放置しておくと、 シェルの残骸がリモートホストに残ってしまうのです。 うーむ。 ということで、UNIX ユーザにはこのルータ、お勧めできません! (きっぱり)

(書き忘れていたので 2003/06/06 追記) ここで、/etc/resolv.conf をいじって、 強制的に外の DNS サーバを指定すると、 問題なく動作する。 そこで、ルータの DHCP 設定画面から、 DNS サーバのアドレスを変更したのだが、 設定して DHCP アドレスを再取得しても、 DNS は 192.168.0.1 のまま…。 ダメじゃん。

ま、 そうと分かったら、とりあえずファームウェアを最新にアップデートしてみましょう。 Web からアップデートできるのですが、操作は簡単です。

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が、やっぱり症状は同じ…。 ためしに IPv6 サポートをカーネルから外してみるが、 症状は変わらず。

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ってことで、ラップトップ君にやはり戻ってもらいましょう。 ルータは私的にはお蔵入り決定… (ただし引き取り先も決定済み)。

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あ〜あ。トホホ。


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