2003/03/17 ロサンゼルス(2) 「最後通牒」

さて、太平洋時間 5 時だ。 CNN を見ているとブッシュ大統領が演説をはじめた。で……『サダム・フセインと彼の息子は 48 時間以内にイラクを出よ』ですと～！？前評判では、72 時間くらい猶予を持たせるという説が結構あって、 72 時間だと今回の滞在中には攻撃が始まらないな～、とか思っていたのですが…48 時間だと、こっちにいるうちにタイムアウトだよ！あらら。

で、演説を聴きながら、『油田を破壊するな、それはイラクの民衆のものである』…とな。「ねえねえ、これって突っ込みどころ？ボクの、って言いたい？本当は言いたいんでしょ？」とか心の中で突っ込みを入れてみるテスト ^U。

とりあえず、この決断の後は世界の安全保障の構図が確実に変わる。国連中心の安全保障という考え (そんなものがそもそも今まで現実に機能していたか、という議論も当然あると思うが) は本当に崩壊するかも知れないが、国連の在り方に大きな欠陥があるからこそ、こういう事態に陥ったのかも知れないとも思う。まあ、今後に注目だ。

さしあたって目の前の問題として、開戦前に日本に帰れるかどうかという点だが…。まあ、48 時間といっても、きっちり 48 時間で始まるとは限らないしね…。と、かすかな希望を無駄だと思いつつ持つことに (実際、無駄だったわけだが)。

さて、このあと日本マーケットに行ってお買い物。アメリカのスーパーではほとんど見掛けない、豚肉細切れ (PORK KOMAGIRE と書いてあった) とか、米ナスでない普通の日本のナスとか、いろいろなものが置いてあって感動。とりあえず、昨日のキャベツが大量に余っていたので、まさにその PORK KOMAGIRE と甜面醤、豆板醤、醤油、胡麻油、料理酒などを買い込んで、ホイコーローを作ることに。

てなことで、慣れぬ電熱器調理機に悩みながらも、何とか完成。

おお、結構旨いぞ、ということで、ごはんが進む～ (ちなみに炊飯器は連れの持ち込み)。

まあ、戦争が始まっても生活は続く、と。しかし、CNN がイラク問題緊迫化の合間に、本当にくだらない通販のコマーシャルを流しているのを見ると、なんかこれがアメリカなのだなー、と思う。

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2003 年 3 月 17 日 (月) ロサンゼルス