2002 年 4 月 16 日 (火) 三田

さて、FreeBSD 5.0 Developer Preview 1 (DP#1) が出たわけなのですが、 何と言っても見所の一つは、 アーキテクチャに sparc64 が入ったということでしょう。 ということで、潰してもいい UltraSparc のマシンない? って言ったら、とりあえず Ultra5 のマシンがありました。

どうやら TFTP + Diskless でもインストールできるようでしたが、 ずっと簡単な CD-ROM インストールをすることにしました。 CD-R に ISO イメージ (ここにある) を焼き、 これでブートすることにしました。

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うーん、もうこんなに立派なインストールページがあるんですね。 一見立派なものの、素人には結構インストールは無理臭い解説だけど (^^;。

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はてさて、とりあえず起動してみましょう。

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「boot cdrom」……と。

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……………………………ぬ? 「Can't read disklabl」だと? CD-ROM になんで disklabel が?

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いろいろ悩んだ挙げ句、 怒りに任せて Solaris の CD-ROM を突っ込んで「boot cdrom」しても結果は同じ。 なんでやねん…? ということで、気を取り直して、 今度はもっと腐っていた Ultra 10 を拾ってきました。

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電源を入れると、中のディスクが激しく異音を発している… (^^;。 ということで、まずはディスクを取り出しました。 本当にただの IDE ディスクなんですよね〜。 9.12GB, 7200rpm の Seagate。

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この間買ってあった 80GB の IDE ディスクをさしてみることに。 34GB オーバーのディスク、認識するかな (34GB は PC の BIOS 問題だから関係ないはず…)。 この際 Solaris で認識するかどうかなどということはどうでもいいんだし。

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さて、ブートしてみましょう。 うーん、若干、CD-ROM からも異音がするなぁ…。

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をを、起動した!

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ブートメッセージによると、

ad0: 76319MB  [155061/16/63] at ata2-master WDMA2

だとのこと! ちゃんと 80GB 認識してますね (でも WDMA2 って何だろ。PC では見たことない表記だけど…)。 いきなりディスク 8 倍以上になってしまいました (^^;。

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が…、CD-ROM がふと異音を立てたかなぁ〜っと思ったら、 ata3: resetting device で停止してしまいました。 何度やっても、毎回適当な場所で止まってしまいます (止まる場所に再現性無し)。 なんか、犯人は CD-ROM 臭いなぁ?

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CD-ROM の代替品ねぇ〜、いざとなるとあるようでないんだよね。 そういえば、ベアボーン組み立てのために、 先日秋葉原で買ってきてあった、 IO データの DVD + CD-RW コンボドライブがあった! あれなら最新だろう! ごめんなさい、もらった…ウソ、借りたぞ。 しかしこれで burncd(8) で書き込めたら笑えるなぁ。

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ということで、DVD + CD-RW Justlink 装備の Ultra 10 (^^;。 IO データもまさかこんな使われ方するとはあまり思っていないだろう。 それはともかく、ブートするのか?

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を、ブートするじゃん。

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なんといきなり「login:」プロンプトが! root + ノーパスワードでログインできます。

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mount 状況。 dmesg はこんな感じ

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まずは、disklabel -w -r ad0 auto でデフォルトの disklabel を構築。 このディスクは全くの新品なので、 もしかするとすでに Solaris で使っていたディスクでは、 何らかの別の現象があるかも知れません。

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そして、disklabel -e ad0 で ad0 の disklabel を編集します。 面倒なので root 1 パーティション + swap の単純構成にしましょう。

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うーんと、電卓。あ、携帯があった。 大体 80GB のうち、1GB をスワップに取ることにして、 disklabel の表示で、 sectors/cylinder が 1008、 cylinders が 155061。 ということは、2000 シリンダくらいスワップにあげることにすれば、 153061×1008 = 154285488 セクタほど a パーティション (ルート) に割り当ててあげればいいというわけね。

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ということで、disklabel auto の初期状態としては

#        size   offset    fstype   [fsize bsize bps/cpg]
c:   156301488        0    unused        0     0        # (Cyl.    0 - 155060)

となっているのを、コピペを繰り返し、次のように書き換えます (書き換えた部分を強調表示しています)。 後は適当に disklabel(8) が調整してくれます。

#        size   offset    fstype   [fsize bsize bps/cpg]
a:   154285488        0    4.2bsd        0     0        # (Cyl.    0 - 155060)
b:           *        *    swap          0     0        # (Cyl.    0 - 155060)
c:   156301488        0    unused        0     0        # (Cyl.    0 - 155060)

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disklabel -e の vi をセーブして終了すると、 結局 disklabel ad0 の表示は次のようになります。 あ、そうか、4.2bsd ではなく System V が標準なのね (ただしマニュアルには、 「絶対に Solaris の fsck を FreeBSD パーティション対して実行しない」 ように書かれています)。

#        size   offset    fstype   [fsize bsize bps/cpg]
a:   154285488        0  System V        0     0        # (Cyl.       0 - 153060)
b:     2017008        0      swap        0     0        # (Cyl. 1530561 - 155060)
c:   156301488        0    unused        0     0        # (Cyl.       0 - 155060)

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では、FreeBSD のブートセクタを disklabel -B ad0 で貼付けましょう。

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で、newfs ad0 で ad0 をフォーマットします。

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CD-ROM の /root に、distrib-20020406.tar というファイルが入っていますが、 これが 5.0-DP1 の配布ファイルです。

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mount /dev/ad0a /mnt で、 /mnt にフォーマットしたてのハードディスクをマウントしましょう。

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で、cd /mnt して、 tar xvfp /root/distrib-20020406.tar で配布ファイルを展開します。 もうここまで来れば後はシステム修復レベルの作業ですね。

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展開完了。

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/etc/rc.conf と /etc/fstab を書く必要があります。 適当に書いたら、リブート。

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をを、起動してきた!

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使いなれた adduser (8) とかが使えるのはやっぱり嬉しいなぁ。

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しかし、EEPROM が完全に飛んでいて、 hme0 の MAC アドレスが 0:0:0:0:0:0 だ…。 eeprom コマンドで…あるわけないじゃん (^^;。

まあ、難しいことは後で考えよう。 ますたにラーメンでラーメン大盛り固めネギ多め味玉入り。

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