風邪はだいぶよくなりましたが、今日は念のために自宅静養です。
この日、夜の 19:00 から、スペースシャワー TV で、 『Cocco ラストライブ 〜 2000.10.6 at 日本武道館 〜』 という放送がありました。 このライブは、今年突然活動を中止してしまった Cocco の、 実質上のラストライブとなってしまったものです。 本当に、こんな物凄いライブは体験したことはない! という感じの、素晴らしいライブでした。
あの時回っていた TV カメラの映像、 どこかで放送してくれないだろうか…とずっと思っていました。 一応、今年 3 月に沖縄限定ビデオ (+ シングル CD) の『風化風葬』で、 『風化風葬』を歌った部分を収録、 8 月にテレビ朝日の特番『Cocco を愛した人たちへ 〜孤高の歌姫の記録〜』で、 このライブのダイジェストをやってくれて、 感謝感激だったのですが、 やはり全部見たい…と思っていました。
そこに今回の SSTV の企画、 2 時間ノーカット CM 抜きのブッコ抜きで放送です。 もう、涙です。SSTV さん、ありがとう。 スカパー入っていてよかった! HDD-DVD レコーダだってほとんどこの放送をやるから買ったのだ (^^; ! 当然ピンクの DVD-R に保存です。
まるで壮大な舞台が始まるかのようにアディエマスの『魂の歌』がひときわ大きく響き渡り、 武道館の中を緊張が走った後、舞台が暗転してライブは突然始まります。
まさに「魂の歌」というにふさわしい音の迫力や、 たとえば『海原の人魚』や『ポロメリア』のような、 足から頭の先まで一気に抜けていくような、 「浄化する歌声」とでもいうべき声の力は、 やはり実際に武道館で体験したときとは比べようがありませんが、 TV ではやはり、 歌っているときの表情のディティールがよくわかるので、 その点は凄く迫力があります。
まさに 2 時間の圧巻、としか言いようがないですね。…生きててよかった。
しかし、思い返してみれば、 やはり歌っているときの表情などを見ると、 この頃から活動中止はある程度考えていたんでしょうね…。 今このライブを見ると、 既に引退が決まっているアーティストのラストライブにほとんど見えてしまいます。
あの感動の最後の MCの後、 『しなやかな腕の祈り』と『羽根』でライブは終わり、 舞台の袖に走っていきます。 いまだに、なぜ活動をやめてしまったのかよく理由はわからないのですが、 もし、歌と今の自分の間に生じた距離に気づいて、 封印する気になったのであればそれもいいことだよな、と、 ライブの時はバンドで隠していた多くのリストカットの跡を全開にして明るく踊る、 『Drive You Crazy』の PV を観ると思うのです。
武道館に行ったときはメモしているような余裕はなかったので書かなかったセットリスト。