偶然発見した DOOM Legacy にはまる。 DOOM Legacy というのは、 ほそかわが以前燃えた id Software 社の 9 年前 (だと思う)の PC ゲーム DOOM (Quake 等のグリグリバンバン系の元祖だ) のソースが公開されて、 それをベースに未だに改良を続けている一派のうちの一つです。 DOOM はもはや若い人には解説が必要そうな古典ゲームですが、 グリグリバンバン系においては、そのゲームバランスの良さ、 革新性、中毒性、どれをとっても、 今でもマスターピースと呼ぶべき偉大なゲームです。
他にも Direct X バリバリキラキラの JDoom 等のオープンソースプロジェクトもあるようですが、 DOOM Legacy の偉いところは、 DOOM のさまざまな特徴を殺すことなく、 DOOM に本来あるべきであった機能の追加や、 バグフィックスなどに集中していることです。 そのため、まだ UNIX でもきちんと動作しますし、 MacOS X 版も開発されているようです。
その他にも、半透明の水、炎、砲弾や、 「真の」3D Map (これは最新のベータ版のみ) 等の機能追加などがなされていますし、 何と言っても、1024x768 ピクセルまでの解像度がサポートされています (オリジナル版は、320x200 ピクセルの古典 VGA モードでした。 X や他アーキテクチャでもそれを越える解像度は出せませんでした)。 また、 8bpp pseudo color しか id 版 Linux DOOM ではサポートされていませんでしたが、 DOOM Legacy は TrueColor でもきちんと動作します (スピードは若干落ちます)。 怪しかった Linux 版のキーボードフォーカスの振る舞いも修正されています。
(「真の」3D Map というのは、DOOM が 3D ゲームでありながら、 マップを 2D に限定していたというところに起因しています。 3D Map の開発も、ゲームバランスを崩さないように検討されているようで、 なかなか心憎いです)
ダウンロードも上記ページから行けるのですが、 ソースから FreeBSD で作るのはちょっと難儀そうだったので、 とりあえず Linux Emulator で Linux バイナリを動かしてみると、 あっさりと動きました。ThinkPad で快適に動作するのは、 800x600 8bpp あたりのようです。
これが解像度選択の画面。すばらしすぎる。
これではよく見えないという方へ。直接キャプチャした 古典的 320x200 ピクセル画面と、 Legacy の 800x600 ピクセルの画面を比較してみましょう。 うーん、今の Direct X ゲームにはかなわないものの、 やはり昔を知っている人間にはちょっとすごい。