2000 年 12 月 22 日 (金) 渋谷

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篠原美也子『新しい羽根がついた日』

(CD, 2001-04-25)

これが出たときは嬉しかったなぁ…。 インディーズでの復活 1st アルバム。


今日は、 もはや何年ぶりかも分からない篠原美也子ワンマンライブ @ Shibuya NEST です! 彼女は多分昨年東芝 EMI とメジャー契約を切られてしまい、 本気で引退を考えていたようですが、 今年になって「東京百歌」というイベントの主催者が多分ファンだったのか、 細々と Shibuya NEST で月一のライブイベントに出演していました。 これは知っていたのですが、私が情報をキャッチするのが遅かったのと、 数回都合で行けなかったこともあり、 今回の東京百歌スペシャルのワンマンライブが、 彼女との数年ぶりの再会だったのでした。

というわけで、 円山町ラブホテル街のど真ん中、ON AIR WEST の 6 階にある小さなライブハウス、 Shibuya NEST に向かう私は、 久々の再会にわくわくしていましたが、 一方でちょっと心配もしていました。 というのは、私は彼女のメジャー時代の後期の曲は (もちろんいい曲も多いのですが) 全般的傾向としてあまり熱狂的支持を出来ない面もあったからです。 久しぶりに会う彼女はどうなっているのでしょうか?

ということで、小さなステージには電気ピアノ 1 台。 本当の一人舞台のステージに彼女が現れ、 第一声を聴いた途端……、痺れました。 すごいよ、これは。 最初の曲は聴いたことのない曲 (後で『秒針のビート』という曲だと、 出口で配られた紙にあったセットリストで知りました) だったのですが、 この曲の歌詞がたまらなくいい。 この曲の本当の良さは、多分若者には分かるまい :-)。 34 才という私と同年代 (というかちょっと年上) の彼女ですが、 やっぱりダイレクトに共感できる歌詞を書いてくれるのは、 同じ世代を同時に生きてきて、 今も生きているという同時代性があるのかも知れません。

そしてそのままピアノ一本でなんと 2 時間 45 分の長丁場を、 たっぷり聴かせてくれました。 メジャー契約の打ち切りなど、 さまざまな状況を乗り越え、 より彼女の音楽は彼女らしくなっていました。 私はデビュー時からかれこれ 7, 8 年ほど、 ずっと彼女の曲を聴いていますが、 こうした形でより純粋に彼女の音楽を聴けることを本当に嬉しく思います。

そして、 来年は 2 月になんとインディーズから新 CD をリリース、 4 月に今度は下の ON AIR WEST 本体でワンマンライブがあるそうです。 一度は歌手としての道をあきらめた彼女ですが、 超満員になった Shibuya NEST を見回すと 「それでもやっぱりライブをすると聞いたら放っておけない」という、 果てしなくしつこいファンがこれだけいるということが、 何か物凄い感動でした。 この嬉しさについては、 彼女自身が Web に載せている文章が本当にすべてを表しています。 このページ、泣きました。

この日のセット:

  1. 秒針のビート (新曲)
  2. flower (新曲)
  3. S (新曲)
  4. ありふれたグレイ
  5. You're so cool
  6. 死にたいほどの夜
  7. 花束
  8. 前髪
  9. LIKE 17
  10. 冬の夜
  11. 風の背中
  12. Life is a Traffic Jam
  13. 名前のない週末
  14. Dear
  15. Good Friend
  16. place (新曲)
  17. ひとり (EN1)
  18. 愛してる (EN2)

というわけで、2 月の東京百歌、4 月の WEST ワンマン、 行きましょう。ええ、行くしかないでしょう。 誰もそこに俺の予定を入れるなよ! 勝手に予定入れたらただじゃおかんからなっ :-)。


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